2-22:絆
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「レノ…?」
ヒロインははっと目を見開いた。
確かに呼ばれた。
間違いなくレノの声に。
忘れない。
確かにそう言っていた。
「レノ…私――もう一度、会いたい!」
次の瞬間、ヒロインは真っ白な世界に一人立っていた。
一転して眩しい世界に放り出され、ヒロインは目を細くした。
「ここは…?」
「ここは、あなたのいる世界と、私たちがいる世界の間」
ヒロインは思わず息を飲んだ。
目の前に現れたのは、エアリスとザックスだった。
二人は、とても穏やかな表情をしていた。
そのおかげで、世界は救われたのだとヒロインは知ることができた。
そして、二度とレノには会えないのだということも、同時に理解した。
「ヒロイン、本当にありがとう」
光の中で微笑むエアリスと目が合う。
その屈託ない笑顔に、ヒロインの心は痛んだ。
「ううん…私は、何もできなかった…エアリスの時も、ザックスの時も、見てるだけだった」
「そんなことないって!俺たちの想い、受け取ってくれただろ」
「でも、それも…もう…」
失われてしまった。
ヒロイン自身の生命がなくなってしまったから。
ヒロインは二人から目を逸らし、顔を伏せた。
そこへエアリスが近づいて来た。
そして、ヒロインの手を取った。
「大丈夫。もう十分。それに、ヒロインはまだ生きてるじゃない」
「生きてる…?」
エアリスと繋がっている箇所から身体が輝き始めた。
感覚も戻ってくる。
「これからは、ヒロイン自身のために生きて」
エアリスとザックスの輪郭がぼやけだす。
「ありがとな、ヒロイン!」
二人の温かい心に触れ、ようやくヒロインに笑顔が戻った。
「私の方こそ…ありがとう」
エアリスとザックスが光の中に消えたと同時に、ヒロインの身体がふわりと浮かび上がった。
きっとこのまま上に行けば戻れる。
ヒロインは身体を任せた。
「ヒロイン、新しい世界で幸せに――」
「研究員!」
声が聞こえた先で、研究員が小さく手を振っていた。
「…ありがとう、皆」
.
ヒロインははっと目を見開いた。
確かに呼ばれた。
間違いなくレノの声に。
忘れない。
確かにそう言っていた。
「レノ…私――もう一度、会いたい!」
次の瞬間、ヒロインは真っ白な世界に一人立っていた。
一転して眩しい世界に放り出され、ヒロインは目を細くした。
「ここは…?」
「ここは、あなたのいる世界と、私たちがいる世界の間」
ヒロインは思わず息を飲んだ。
目の前に現れたのは、エアリスとザックスだった。
二人は、とても穏やかな表情をしていた。
そのおかげで、世界は救われたのだとヒロインは知ることができた。
そして、二度とレノには会えないのだということも、同時に理解した。
「ヒロイン、本当にありがとう」
光の中で微笑むエアリスと目が合う。
その屈託ない笑顔に、ヒロインの心は痛んだ。
「ううん…私は、何もできなかった…エアリスの時も、ザックスの時も、見てるだけだった」
「そんなことないって!俺たちの想い、受け取ってくれただろ」
「でも、それも…もう…」
失われてしまった。
ヒロイン自身の生命がなくなってしまったから。
ヒロインは二人から目を逸らし、顔を伏せた。
そこへエアリスが近づいて来た。
そして、ヒロインの手を取った。
「大丈夫。もう十分。それに、ヒロインはまだ生きてるじゃない」
「生きてる…?」
エアリスと繋がっている箇所から身体が輝き始めた。
感覚も戻ってくる。
「これからは、ヒロイン自身のために生きて」
エアリスとザックスの輪郭がぼやけだす。
「ありがとな、ヒロイン!」
二人の温かい心に触れ、ようやくヒロインに笑顔が戻った。
「私の方こそ…ありがとう」
エアリスとザックスが光の中に消えたと同時に、ヒロインの身体がふわりと浮かび上がった。
きっとこのまま上に行けば戻れる。
ヒロインは身体を任せた。
「ヒロイン、新しい世界で幸せに――」
「研究員!」
声が聞こえた先で、研究員が小さく手を振っていた。
「…ありがとう、皆」
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