2-22:絆
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両腕を掴んだまま、セフィロスが覆い被さってきた。
抱き竦められるような形になり、ヒロインは身体を強ばらせる。
今ここで、このままやられるわけにはいかない。
エアリスやクラウドたちが繋いでくれた希望が消えてしまう。
なんとかセフィロスを振り解かなければと、ヒロインは腕に力を入れた。
「私は、お前を見くびっていたようだ。まだ力を残していようとは…」
セフィロスの言葉に気を取られ、ヒロインは力を緩めた。
その隙をセフィロスが逃すはずはない。
ヒロインの腕を放したセフィロスは、一瞬でヒロインの顎をぐいっと持ち上げた。
ヒロインの首が仰け反る。
限界まで押さえ付けられているせいで、首と喉元に痛みが走った。
顔をしかめたヒロインの目の前には、不敵に笑うセフィロスがいた。
「…その力――私にくれないか?」
口調こそ穏やかだったが、それが有無を言わせぬ命令であることはわかっている。
だが、従うつもりはない。
よく見れば、セフィロスの身体はあちこち傷ついていた。
クラウドたちとの戦闘の跡だろう。
弱っているならば、ホーリーを発動させる隙があるかもしれない。
「だ、れがっ…!」
ヒロインは、圧迫されて満足に空気を通さない喉から無理矢理言葉を吐き出した。
さらに、拘束から逃れようと必死にもがく。
しかし、弱っているはずのセフィロスの力が緩まることはない。
(時間がないのに…!)
ヒロインは必死に考えを巡らせる。
何か方法があるはず――
「焦っているようだな。しかし、直に何も感じなくなる」
一体、何を――
それは言葉にならなかった。
セフィロスの指が、喉に深く食い込んだからだ。
「かはっ…」
「抵抗しなければ、楽に死なせてやろう」
セフィロスが、耳元で囁いた。
甘美な誘惑の言葉を。
そして、間髪置かずにヒロインは地底湖に投げ込まれた。
大きな水柱が上がった。
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抱き竦められるような形になり、ヒロインは身体を強ばらせる。
今ここで、このままやられるわけにはいかない。
エアリスやクラウドたちが繋いでくれた希望が消えてしまう。
なんとかセフィロスを振り解かなければと、ヒロインは腕に力を入れた。
「私は、お前を見くびっていたようだ。まだ力を残していようとは…」
セフィロスの言葉に気を取られ、ヒロインは力を緩めた。
その隙をセフィロスが逃すはずはない。
ヒロインの腕を放したセフィロスは、一瞬でヒロインの顎をぐいっと持ち上げた。
ヒロインの首が仰け反る。
限界まで押さえ付けられているせいで、首と喉元に痛みが走った。
顔をしかめたヒロインの目の前には、不敵に笑うセフィロスがいた。
「…その力――私にくれないか?」
口調こそ穏やかだったが、それが有無を言わせぬ命令であることはわかっている。
だが、従うつもりはない。
よく見れば、セフィロスの身体はあちこち傷ついていた。
クラウドたちとの戦闘の跡だろう。
弱っているならば、ホーリーを発動させる隙があるかもしれない。
「だ、れがっ…!」
ヒロインは、圧迫されて満足に空気を通さない喉から無理矢理言葉を吐き出した。
さらに、拘束から逃れようと必死にもがく。
しかし、弱っているはずのセフィロスの力が緩まることはない。
(時間がないのに…!)
ヒロインは必死に考えを巡らせる。
何か方法があるはず――
「焦っているようだな。しかし、直に何も感じなくなる」
一体、何を――
それは言葉にならなかった。
セフィロスの指が、喉に深く食い込んだからだ。
「かはっ…」
「抵抗しなければ、楽に死なせてやろう」
セフィロスが、耳元で囁いた。
甘美な誘惑の言葉を。
そして、間髪置かずにヒロインは地底湖に投げ込まれた。
大きな水柱が上がった。
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