2-22:絆
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クラウドたちは、最終決戦を前にそれぞれの思いを再度確認するため、各々待つ人がいる場所へと帰ることになった。
ヒロインはミッドガルで皆を見送った。
「私は、ここに残るわ」
別れ際にそう告げると、クラウドは「それがいい」と言った。
ジェノバの力を奪われた状態では、最終決戦の足手まといになるとわかっていたからだ。
「全部終わったら、忘らるる都で会いましょう」
そう約束し、ヒロインは一人ミッドガルに残った。
飛空艇が見えなくなるまで見送った後、ヒロインは五番街スラムに降りた。
電車は辛うじて動いていたが、ミッドガルを出ようとする人々で溢れ返っていた。
ヒロインは人の流れに乗って、スラムの教会に向かった。
「懐かしい…」
教会は、5年前と何一つ変わっていなかった。
煌めくステンドグラスも、鈍い音を立てる入口の大扉も、何もかも記憶の通りだった。
そっと扉を開け、ヒロインは中に入った。
「いい匂い」
中に入った途端に鼻腔を満たしたのは、花の香りだった。
ヒロインは花壇に目を向けた。
そこには、ピンク色のワンピースを着た懐かしい人の後ろ姿があった。
「エアリ、ス…?」
ヒロインは我が目を疑った。
しかし、瞬きをするとその姿は消えた。
「そんなわけない、か」
ヒロインは自嘲気味に笑い、木製のベンチに腰を下ろした。
5年前、レノとザックスが座っていたその場所に。
「エアリスは、何でもお見通しだったのよね」
あの日、初めてエアリスに会い、レノへの思いに向き合わせてくれた。
「レノとは、結局仲良くなれなくて、ザックスが嗜めてたっけ」
その光景を浮かべ、ヒロインは頬を緩めた。
「エアリス…ザックスには、会えたの?」
ヒロインは上を見上げ、呟いた。
そして、空に浮かぶメテオを睨み付けた。
「もう何も奪わせないわ」
ヒロインはすっくと立ち上がり、花壇に向かって微笑んだ。
そこに、彼女がいるような気がして。
「ありがとう。また、後でね」
.
ヒロインはミッドガルで皆を見送った。
「私は、ここに残るわ」
別れ際にそう告げると、クラウドは「それがいい」と言った。
ジェノバの力を奪われた状態では、最終決戦の足手まといになるとわかっていたからだ。
「全部終わったら、忘らるる都で会いましょう」
そう約束し、ヒロインは一人ミッドガルに残った。
飛空艇が見えなくなるまで見送った後、ヒロインは五番街スラムに降りた。
電車は辛うじて動いていたが、ミッドガルを出ようとする人々で溢れ返っていた。
ヒロインは人の流れに乗って、スラムの教会に向かった。
「懐かしい…」
教会は、5年前と何一つ変わっていなかった。
煌めくステンドグラスも、鈍い音を立てる入口の大扉も、何もかも記憶の通りだった。
そっと扉を開け、ヒロインは中に入った。
「いい匂い」
中に入った途端に鼻腔を満たしたのは、花の香りだった。
ヒロインは花壇に目を向けた。
そこには、ピンク色のワンピースを着た懐かしい人の後ろ姿があった。
「エアリ、ス…?」
ヒロインは我が目を疑った。
しかし、瞬きをするとその姿は消えた。
「そんなわけない、か」
ヒロインは自嘲気味に笑い、木製のベンチに腰を下ろした。
5年前、レノとザックスが座っていたその場所に。
「エアリスは、何でもお見通しだったのよね」
あの日、初めてエアリスに会い、レノへの思いに向き合わせてくれた。
「レノとは、結局仲良くなれなくて、ザックスが嗜めてたっけ」
その光景を浮かべ、ヒロインは頬を緩めた。
「エアリス…ザックスには、会えたの?」
ヒロインは上を見上げ、呟いた。
そして、空に浮かぶメテオを睨み付けた。
「もう何も奪わせないわ」
ヒロインはすっくと立ち上がり、花壇に向かって微笑んだ。
そこに、彼女がいるような気がして。
「ありがとう。また、後でね」
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