2-21:終焉
ヒロイン
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「宝条、これ以上お前の好きにはさせない」
一歩前に出たヴィンセントの銃口が、宝条の眉間を捉えた。
しかし、宝条は全く動じていなかった。
それどころか、声を上げて笑い出した。
「邪魔はさせんぞ…!」
宝条の身体が波打った。
そうヒロインには見えた。
「伏せろ!」
クラウドが叫んだ。
その声にはっとしたヒロインは、言われたままその場に伏せ、腕で頭を庇った。
異形の生物に変貌を遂げた宝条の鉤爪が、寸前までヒロインのいた場所を凪いだ。
ヒロインは素早く起き上がると、宝条から距離を取った。
「大丈夫か?」
ヒロインはクラウドに頷いた。
「クラウドさん、宝条を引き付けてもらえますか?その間にボクがシスター・レイを止めます」
横に来たケット・シーにヒロインは驚いた。
確か彼は、神羅のスパイだったはずでは――
「大丈夫だよ、ヒロイン。こいつもミッドガルを守りたいんだってさ」
隣に来たユフィが笑って言った。
さらに、ケット・シーの招待が、都市開発部門統括リーブであるというおまけを付けて。
「あの、リーブ統括?」
過去に一度姿を見掛けたが、全くイメージとはかけ離れている。
「ま、積もる話は後にしましょ。まずはシスター・レイや――ヒロインさん、手伝ってもらえますか?」
「私?」
突然の指名に目を丸くしながらも、ヒロインは力強く頷いた。
「クラウドさん、頼みまっせ!」
それを合図に、全員が一斉に宝条に飛び掛かった。
ヒロインとケット・シーは、その機会を逃さず、シスター・レイの制御装置を操作し始めた。
ケット・シーの指示の元、ヒロインは各魔晄炉の出力を順に下げていく。
そして、最後の操作を終え振り返ると、ちょうど宝条が倒れたところだった。
宝条の身体は、どろりと溶けてなくなった。
「これで、神羅も終わりだ…」
そう言ったクラウドの声は、悲哀を帯びていた。
To be continued...
2009/05/26
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一歩前に出たヴィンセントの銃口が、宝条の眉間を捉えた。
しかし、宝条は全く動じていなかった。
それどころか、声を上げて笑い出した。
「邪魔はさせんぞ…!」
宝条の身体が波打った。
そうヒロインには見えた。
「伏せろ!」
クラウドが叫んだ。
その声にはっとしたヒロインは、言われたままその場に伏せ、腕で頭を庇った。
異形の生物に変貌を遂げた宝条の鉤爪が、寸前までヒロインのいた場所を凪いだ。
ヒロインは素早く起き上がると、宝条から距離を取った。
「大丈夫か?」
ヒロインはクラウドに頷いた。
「クラウドさん、宝条を引き付けてもらえますか?その間にボクがシスター・レイを止めます」
横に来たケット・シーにヒロインは驚いた。
確か彼は、神羅のスパイだったはずでは――
「大丈夫だよ、ヒロイン。こいつもミッドガルを守りたいんだってさ」
隣に来たユフィが笑って言った。
さらに、ケット・シーの招待が、都市開発部門統括リーブであるというおまけを付けて。
「あの、リーブ統括?」
過去に一度姿を見掛けたが、全くイメージとはかけ離れている。
「ま、積もる話は後にしましょ。まずはシスター・レイや――ヒロインさん、手伝ってもらえますか?」
「私?」
突然の指名に目を丸くしながらも、ヒロインは力強く頷いた。
「クラウドさん、頼みまっせ!」
それを合図に、全員が一斉に宝条に飛び掛かった。
ヒロインとケット・シーは、その機会を逃さず、シスター・レイの制御装置を操作し始めた。
ケット・シーの指示の元、ヒロインは各魔晄炉の出力を順に下げていく。
そして、最後の操作を終え振り返ると、ちょうど宝条が倒れたところだった。
宝条の身体は、どろりと溶けてなくなった。
「これで、神羅も終わりだ…」
そう言ったクラウドの声は、悲哀を帯びていた。
To be continued...
2009/05/26
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