2-21:終焉
ヒロイン
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合流したレノ、ルード、イリーナの3人は、遠目からハイデッカーとスカーレットを見ていた。
「護衛なんかいらねぇだろ…」
レノは忌ま忌ましげに舌打ちをし、タバコをくわえた。
「『一応』上司であるハイデッカー統括の指示ですから…」
『一応』をやたら強調し、生真面目な口調でイリーナが言った。
「…仕事だ」
二人にたしなめられ、レノは肩を竦めた。
ツォンが抜けてから、本当にろくな任務がない。
タークスを便利屋か何かと勘違いしてるんじゃないか。
そう言おうとして、レノは言葉を飲み込んだ。
どうやらシスター・レイの発射準備が整ったらしい。
発射の掛け声と共に、シスター・レイから魔晄エネルギーが発射された。
その衝撃は凄まじく、砲台近くのレノたちは衝撃波で吹っ飛ばされた。
強かに腰を打ったレノは、患部を擦りながら身体を起こした。
「何だ…やったのか?」
「先輩!あれ!」
イリーナが青冷めた表情で上を指差した。
無数の光弾が空を走っている。
しかも、あの方向は――
「神羅ビルが!」
イリーナが悲鳴を上げた。
光弾の1つがビルを貫き、重い破壊音が辺りに響いた。
割れたガラスが空を舞う。
続いて灰色の埃が立ち上った。
それを皮切りに、次々と光弾が神羅ビルを破壊していく。
破壊音は止むことを知らない。
レノたちは、絶望的な思いでそれを見ているしかなかった。
我に返ったのが一番早かったのはレノだった。
「社長――まだビルじゃないのか?」
「まさか…」
イリーナの顔が引きつる。
「…社長室に繋がらない」
ルードが携帯をスピーカーホンにし、不通の音声案内を聞かせた。
「神羅ビルに戻るぞ、と」
レノは慌しく立ち上がり、神羅ビルに向かって歩き出した。
ヒロインは、社長は無事なのか――
焦りと不安を隠すこともせず、レノは駆け出した。
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「護衛なんかいらねぇだろ…」
レノは忌ま忌ましげに舌打ちをし、タバコをくわえた。
「『一応』上司であるハイデッカー統括の指示ですから…」
『一応』をやたら強調し、生真面目な口調でイリーナが言った。
「…仕事だ」
二人にたしなめられ、レノは肩を竦めた。
ツォンが抜けてから、本当にろくな任務がない。
タークスを便利屋か何かと勘違いしてるんじゃないか。
そう言おうとして、レノは言葉を飲み込んだ。
どうやらシスター・レイの発射準備が整ったらしい。
発射の掛け声と共に、シスター・レイから魔晄エネルギーが発射された。
その衝撃は凄まじく、砲台近くのレノたちは衝撃波で吹っ飛ばされた。
強かに腰を打ったレノは、患部を擦りながら身体を起こした。
「何だ…やったのか?」
「先輩!あれ!」
イリーナが青冷めた表情で上を指差した。
無数の光弾が空を走っている。
しかも、あの方向は――
「神羅ビルが!」
イリーナが悲鳴を上げた。
光弾の1つがビルを貫き、重い破壊音が辺りに響いた。
割れたガラスが空を舞う。
続いて灰色の埃が立ち上った。
それを皮切りに、次々と光弾が神羅ビルを破壊していく。
破壊音は止むことを知らない。
レノたちは、絶望的な思いでそれを見ているしかなかった。
我に返ったのが一番早かったのはレノだった。
「社長――まだビルじゃないのか?」
「まさか…」
イリーナの顔が引きつる。
「…社長室に繋がらない」
ルードが携帯をスピーカーホンにし、不通の音声案内を聞かせた。
「神羅ビルに戻るぞ、と」
レノは慌しく立ち上がり、神羅ビルに向かって歩き出した。
ヒロインは、社長は無事なのか――
焦りと不安を隠すこともせず、レノは駆け出した。
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