2-21:終焉
ヒロイン
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レノはその後も幾度となくヒロインの病室へ足を運んだ。
シスターレイをジュノンから運んだり、ヒュージマテリアの回収を行ったり――世界各地を飛び回っていたために、ヒロインの傍にいられる時間は限られていたが。
レノ自身も深い疲労を抱え、ヒロインの傍で眠りに落ちることも一度や二度ではなかった。
その日もレノはヒロインの病室にある簡易ベッドで仮眠を取っていた。
軽く横になるだけのつもりだったが、いつの間にか眠りに落ちていた。
ウーー!
寝入って1時間も経たないうちに、けたたましいサイレンの音でレノは飛び起きた。
同時に胸ポケットの携帯が鳴った。
「はい――ウェポンが?」
レノは立ち上がると、窓のカーテンを開けた。
肉眼ではウェポンを確認できなかったが、大気を伝う振動で窓はビリビリと震えていた。
ビルの窓は強化ガラスだが、いつ割れてもおかしくないぐらい激しく震えている。
合流ポイントを確認したレノは電話を切り、ナースコールのボタンを押した。
ウェポンがこちらに向かってきているなら、ヒロインを避難させなければならない。
レノはヒロインに顔を寄せ、耳元で囁いた。
「心配いらないぞ、と。後で迎えに行くからな」
レノはヒロインの額にキスをすると、やってきた看護師にヒロインをシェルターに移動させるように指示を出した。
ベッドごと運ばれるヒロインを見送り、レノは合流ポイントに向かった。
「博士――ええ、避難させるようにタークスから指示を…」
「あぁ、それは変更になった。私が彼女を預かろう。君も早く避難したまえ」
「了解しました」
「ククッ…やっと私の手元に戻ってきたな…実験の続きを――」
.
シスターレイをジュノンから運んだり、ヒュージマテリアの回収を行ったり――世界各地を飛び回っていたために、ヒロインの傍にいられる時間は限られていたが。
レノ自身も深い疲労を抱え、ヒロインの傍で眠りに落ちることも一度や二度ではなかった。
その日もレノはヒロインの病室にある簡易ベッドで仮眠を取っていた。
軽く横になるだけのつもりだったが、いつの間にか眠りに落ちていた。
ウーー!
寝入って1時間も経たないうちに、けたたましいサイレンの音でレノは飛び起きた。
同時に胸ポケットの携帯が鳴った。
「はい――ウェポンが?」
レノは立ち上がると、窓のカーテンを開けた。
肉眼ではウェポンを確認できなかったが、大気を伝う振動で窓はビリビリと震えていた。
ビルの窓は強化ガラスだが、いつ割れてもおかしくないぐらい激しく震えている。
合流ポイントを確認したレノは電話を切り、ナースコールのボタンを押した。
ウェポンがこちらに向かってきているなら、ヒロインを避難させなければならない。
レノはヒロインに顔を寄せ、耳元で囁いた。
「心配いらないぞ、と。後で迎えに行くからな」
レノはヒロインの額にキスをすると、やってきた看護師にヒロインをシェルターに移動させるように指示を出した。
ベッドごと運ばれるヒロインを見送り、レノは合流ポイントに向かった。
「博士――ええ、避難させるようにタークスから指示を…」
「あぁ、それは変更になった。私が彼女を預かろう。君も早く避難したまえ」
「了解しました」
「ククッ…やっと私の手元に戻ってきたな…実験の続きを――」
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