2-21:終焉
ヒロイン
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(私――まだ生きてる?)
ヒロインは、暗闇に薄ぼんやりと浮かぶ自分の両の手を見つめた。
セフィロスにジェノバと共に生命力も根こそぎ奪い取られ、死を覚悟したはずだった。
ヒロインは、恐る恐る腰の刺青を指で触った。
セフィロスに刺し貫かれたはずのそこは、触った限り何の跡も残っていなかった。
「どうして――」
――大丈夫
あぁ、そうか。
意識を失う前に確かに聞いた声を思い出し、合点がいった。
「エアリス…助けてくれたのね」
ヒロインは胸の前で手を組んだ。
忘らるる都の祭壇でエアリスがしていたように。
そして、ゆっくり目を閉じ、心を空っぽにして待った。
エアリスの最後の想いを受け取るには、こうするのが一番いいと自然にわかっていた。
無防備に心を開いたヒロインの脳裏に、一筋の光が差した。
それは弱々しく、今にも消えてしまいそうだった。
しかし、ヒロインは光が強さを取り戻すのをじっと待った。
光は数度明滅を繰り返し、次第に力強く輝き出した。
その光の中に、一つさらに白く輝くマテリアがいた。
「白マテリア…ホーリー…――セフィロスが邪魔してるのね」
そこまでヒロインが感じると、ふっと光は消え失せた。
目を開けたヒロインは、暗闇を見上げた。
「ありがとう。あとは、私に任せて」
エアリスが死の間際までしていたこと。
その思いをヒロインは受け取った。
世界を守ろうとしたエアリスの行為を無駄にはしない。
そのためにも、まずは目覚めなくては。
ヒロインは自分自身に覚醒を促した。
「私が、守る番ね」
ふっと笑ったヒロインの身体が、光の粒子に分かれて消えた。
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ヒロインは、暗闇に薄ぼんやりと浮かぶ自分の両の手を見つめた。
セフィロスにジェノバと共に生命力も根こそぎ奪い取られ、死を覚悟したはずだった。
ヒロインは、恐る恐る腰の刺青を指で触った。
セフィロスに刺し貫かれたはずのそこは、触った限り何の跡も残っていなかった。
「どうして――」
――大丈夫
あぁ、そうか。
意識を失う前に確かに聞いた声を思い出し、合点がいった。
「エアリス…助けてくれたのね」
ヒロインは胸の前で手を組んだ。
忘らるる都の祭壇でエアリスがしていたように。
そして、ゆっくり目を閉じ、心を空っぽにして待った。
エアリスの最後の想いを受け取るには、こうするのが一番いいと自然にわかっていた。
無防備に心を開いたヒロインの脳裏に、一筋の光が差した。
それは弱々しく、今にも消えてしまいそうだった。
しかし、ヒロインは光が強さを取り戻すのをじっと待った。
光は数度明滅を繰り返し、次第に力強く輝き出した。
その光の中に、一つさらに白く輝くマテリアがいた。
「白マテリア…ホーリー…――セフィロスが邪魔してるのね」
そこまでヒロインが感じると、ふっと光は消え失せた。
目を開けたヒロインは、暗闇を見上げた。
「ありがとう。あとは、私に任せて」
エアリスが死の間際までしていたこと。
その思いをヒロインは受け取った。
世界を守ろうとしたエアリスの行為を無駄にはしない。
そのためにも、まずは目覚めなくては。
ヒロインは自分自身に覚醒を促した。
「私が、守る番ね」
ふっと笑ったヒロインの身体が、光の粒子に分かれて消えた。
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