2-18:予感
ヒロイン
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「セフィロスを追う!?」
レノが厳しい表情になった。
「そんなこと、させるわけ――」
「でも、私が行かなきゃならないの」
ヒロインは、壁画の間でのセフィロスとのやりとり、先程考えたことをレノに話した。
しかし、レノは厳しい表情を崩さない。
ヒロインはレノの顔にそっと右手を伸ばし、その頬に触れた。
「もう決めたの。今度は、自分の意志で。だから――」
「あぁもう、わかったぞ、と。言い出したら聞かないからな、ヒロインは」
と、レノが呆れたように言った。
「ありがとう」
ヒロインが微笑むと、レノは照れたようにぷいっと横を向いた。
「1日休んで、腕を治したら、俺が送って行ってやるぞ、と」
「うん」
ヒロインは、レノの胸に顔を埋め、小さく頷いた。
ヒロインはレノの操縦するヘリコプターに乗り、大陸北部の神羅軍基地に寄った。
タークスと偽って治療を受け、部屋まであてがわれたヒロインは、眠れずに、一人窓の外を眺めていた。
海に面したその部屋から見えるのは、黒い夜の海と、時折細く走る灯台の光だけだった。
コンコン――
扉をノックする音でヒロインは振り返った。
「ヒロイン、まだ起きてるか?」
外から聞こえたレノの声で、ヒロインは慌てて扉のロックを外した。
「どうしたの?」
ヒロインは首を傾げた。
「一杯付き合ってくれよ」
レノがにやりと笑って、隠し持っていたビール缶をヒロインの前に差し出した。
「清酒じゃ大変なことになるからな」
ヒロインは過去の失態を思い出し、顔が真っ赤になった。
もう5年も前のことだ。
ヒロイン自身、忘れていたのに――
「何で覚えてるの…」
「そりゃあ、ヒロインが初めて酔っ払った記念日だから」
無邪気に笑ったレノを怒る気になれず、ヒロインは頭を抱えた。
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レノが厳しい表情になった。
「そんなこと、させるわけ――」
「でも、私が行かなきゃならないの」
ヒロインは、壁画の間でのセフィロスとのやりとり、先程考えたことをレノに話した。
しかし、レノは厳しい表情を崩さない。
ヒロインはレノの顔にそっと右手を伸ばし、その頬に触れた。
「もう決めたの。今度は、自分の意志で。だから――」
「あぁもう、わかったぞ、と。言い出したら聞かないからな、ヒロインは」
と、レノが呆れたように言った。
「ありがとう」
ヒロインが微笑むと、レノは照れたようにぷいっと横を向いた。
「1日休んで、腕を治したら、俺が送って行ってやるぞ、と」
「うん」
ヒロインは、レノの胸に顔を埋め、小さく頷いた。
ヒロインはレノの操縦するヘリコプターに乗り、大陸北部の神羅軍基地に寄った。
タークスと偽って治療を受け、部屋まであてがわれたヒロインは、眠れずに、一人窓の外を眺めていた。
海に面したその部屋から見えるのは、黒い夜の海と、時折細く走る灯台の光だけだった。
コンコン――
扉をノックする音でヒロインは振り返った。
「ヒロイン、まだ起きてるか?」
外から聞こえたレノの声で、ヒロインは慌てて扉のロックを外した。
「どうしたの?」
ヒロインは首を傾げた。
「一杯付き合ってくれよ」
レノがにやりと笑って、隠し持っていたビール缶をヒロインの前に差し出した。
「清酒じゃ大変なことになるからな」
ヒロインは過去の失態を思い出し、顔が真っ赤になった。
もう5年も前のことだ。
ヒロイン自身、忘れていたのに――
「何で覚えてるの…」
「そりゃあ、ヒロインが初めて酔っ払った記念日だから」
無邪気に笑ったレノを怒る気になれず、ヒロインは頭を抱えた。
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