2-18:予感
ヒロイン
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キーストーンを使って神殿の中に入ったヒロインたちは、神殿内の独特の空気に圧倒された。
神秘的なその雰囲気は、畏怖を抱くには十分だった。
そして、外観以上に神殿内部が広いことも、ヒロインたちを慎重にした。
注意深く進んだ一行は、壁画の間に辿り着いた。
どうやら、ここが最深部らしい。
「ツォンさん、何もないみたいですが…」
イリーナが遠慮がちにツォンを見上げた。
さすがに『何もない』のはツォンも予想外だったらしく、大きく溜息をついた。
「…イリーナ、先に出て会社に報告を頼む」
「はい!」
元気よく返事をしたイリーナは、壁画の間を出て行った。
それを一瞥したヒロインは、また視線を壁画に戻した。
壁画は、どうやら一連の話になっているらしい。
ヒロインにはさっぱり意味がわからなかった。
しかし、一つだけはっきりと読み取れたことがあった。
「黒マテリア…?」
壁画には、全てを滅ぼすものとして描かれている。
もしかしたら――
ヒロインははっとして、ツォンを呼んだ。
「ツォンさん…セフィロスは、黒マテリアを狙ってるんじゃ――」
「よくわかったな」
唐突に背後に生じた気配と、凍り付くような冷たい声音に、ヒロインは文字通り、その場に固まった。
「セ、セフィロス…」
セフィロスは背後からヒロインの髪を掬い、それに口付けた。
ヒロインはセフィロスの気配に圧倒され、振り返ることすらできずにいた。
「セフィロス!ヒロインから離れろ!」
ツォンがヒロインの背後に立つセフィロスに、銃口を向けた。
「ツォンさん、ダメ!!」
いち早くセフィロスの殺気を感じたヒロインは、力一杯叫んだ。
セフィロスが、刀の柄に手を掛ける。
ヒロインは身体を反転させると、今にも刀を抜こうとしたセフィロスの腕にしがみついた。
「やめて!」
「邪魔をするな!!」
振り払われる寸前、ヒロインの放ったブリザドがセフィロスの刀を凍り付かせた。
一瞬、セフィロスが動きを止める。
ヒロインが再びセフィロスの腕にしがみつこうとするのと、セフィロスが抜刀したのは、ほぼ同時だった。
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神秘的なその雰囲気は、畏怖を抱くには十分だった。
そして、外観以上に神殿内部が広いことも、ヒロインたちを慎重にした。
注意深く進んだ一行は、壁画の間に辿り着いた。
どうやら、ここが最深部らしい。
「ツォンさん、何もないみたいですが…」
イリーナが遠慮がちにツォンを見上げた。
さすがに『何もない』のはツォンも予想外だったらしく、大きく溜息をついた。
「…イリーナ、先に出て会社に報告を頼む」
「はい!」
元気よく返事をしたイリーナは、壁画の間を出て行った。
それを一瞥したヒロインは、また視線を壁画に戻した。
壁画は、どうやら一連の話になっているらしい。
ヒロインにはさっぱり意味がわからなかった。
しかし、一つだけはっきりと読み取れたことがあった。
「黒マテリア…?」
壁画には、全てを滅ぼすものとして描かれている。
もしかしたら――
ヒロインははっとして、ツォンを呼んだ。
「ツォンさん…セフィロスは、黒マテリアを狙ってるんじゃ――」
「よくわかったな」
唐突に背後に生じた気配と、凍り付くような冷たい声音に、ヒロインは文字通り、その場に固まった。
「セ、セフィロス…」
セフィロスは背後からヒロインの髪を掬い、それに口付けた。
ヒロインはセフィロスの気配に圧倒され、振り返ることすらできずにいた。
「セフィロス!ヒロインから離れろ!」
ツォンがヒロインの背後に立つセフィロスに、銃口を向けた。
「ツォンさん、ダメ!!」
いち早くセフィロスの殺気を感じたヒロインは、力一杯叫んだ。
セフィロスが、刀の柄に手を掛ける。
ヒロインは身体を反転させると、今にも刀を抜こうとしたセフィロスの腕にしがみついた。
「やめて!」
「邪魔をするな!!」
振り払われる寸前、ヒロインの放ったブリザドがセフィロスの刀を凍り付かせた。
一瞬、セフィロスが動きを止める。
ヒロインが再びセフィロスの腕にしがみつこうとするのと、セフィロスが抜刀したのは、ほぼ同時だった。
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