2-18:予感
ヒロイン
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「ルーファウスが…何故…」
ヒロインは戸惑い混じりの目でツォンを見た。
「さっきの力の暴走、初めてではないな?」
確信のこもったツォンの視線から逃れることはできず、ヒロインは素直に頷いた。
「やはりな――社長は、それを心配している。セフィロスと接触する度に、強くなる魔力の暴走を」
「セフィロスの、せい…?」
セフィロスが干渉する度に力が強くなっていたのは、薄々わかっていた。
ただ、認めたくなかっただけ。
セフィロスの存在が、自分に影響を与えていることを。
「社長は、これ以上セフィロスと接触すべきではないと考えている。だから、君の保護を命じた」
それは、神羅が守ってくれるということ。
もう、立ち向かう必要がないということ。
しかし、本当にそれでいいのだろうか?
「ヒロイン、君は何も心配しなくていい」
任せておけと言われ、ヒロインは迷いつつも首を縦に振った。
ヒロインが素直にツォンの言葉に応じたことにほっとしたのか、ツォンは安心したように口元を綻ばせた。
(何だろう…ざわざわする)
成り行きに任せることへの迷いが、いつになく落ち着かない気分にさせる。
それ以上に、言い知れぬ不安がヒロインを襲った。
(セフィロス――)
すらりとした長身の、銀髪の男性。
その姿を思い起こしたヒロインの脳裏に、光が走った。
一瞬だけ見えた映像。
どこか古く、寂しい場所に、セフィロスはいた。
「古代種の、神殿…」
ヒロインは、頭に浮かび上がった言葉をそのまま口にした。
ツォンが驚いたように大きく目を見開いていた。
セフィロスは、古代種の神殿にいる。
間違いなく、自分を呼んでいる。
やはり、一人安穏としていられない。
「ツォンさん、私も一緒に古代種の神殿に行きます」
ヒロインはツォンの目を真っ直ぐ見据えた。
「お願いします」
ヒロインに迷いはなかった。
ツォンは諦めたように嘆息し、小さく頷いた。
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ヒロインは戸惑い混じりの目でツォンを見た。
「さっきの力の暴走、初めてではないな?」
確信のこもったツォンの視線から逃れることはできず、ヒロインは素直に頷いた。
「やはりな――社長は、それを心配している。セフィロスと接触する度に、強くなる魔力の暴走を」
「セフィロスの、せい…?」
セフィロスが干渉する度に力が強くなっていたのは、薄々わかっていた。
ただ、認めたくなかっただけ。
セフィロスの存在が、自分に影響を与えていることを。
「社長は、これ以上セフィロスと接触すべきではないと考えている。だから、君の保護を命じた」
それは、神羅が守ってくれるということ。
もう、立ち向かう必要がないということ。
しかし、本当にそれでいいのだろうか?
「ヒロイン、君は何も心配しなくていい」
任せておけと言われ、ヒロインは迷いつつも首を縦に振った。
ヒロインが素直にツォンの言葉に応じたことにほっとしたのか、ツォンは安心したように口元を綻ばせた。
(何だろう…ざわざわする)
成り行きに任せることへの迷いが、いつになく落ち着かない気分にさせる。
それ以上に、言い知れぬ不安がヒロインを襲った。
(セフィロス――)
すらりとした長身の、銀髪の男性。
その姿を思い起こしたヒロインの脳裏に、光が走った。
一瞬だけ見えた映像。
どこか古く、寂しい場所に、セフィロスはいた。
「古代種の、神殿…」
ヒロインは、頭に浮かび上がった言葉をそのまま口にした。
ツォンが驚いたように大きく目を見開いていた。
セフィロスは、古代種の神殿にいる。
間違いなく、自分を呼んでいる。
やはり、一人安穏としていられない。
「ツォンさん、私も一緒に古代種の神殿に行きます」
ヒロインはツォンの目を真っ直ぐ見据えた。
「お願いします」
ヒロインに迷いはなかった。
ツォンは諦めたように嘆息し、小さく頷いた。
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