2-17:約束
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「あなたが、スパイ?」
本人に直接言われても、まだ実感が湧かない。
ヒロインは信じられないと首を振った。
「ケット・シー、例の物はありますか?」
ツォンの言葉にケット・シーが頷き、手に持っていた物を高く掲げた。
「「キーストーン!?」」
さらに背後から聞こえた声に、ヒロインははっとする。
「クラウド!」
「タークス!ヒロインをどうする気だ!?」
「待って!クラウド!」
ヒロインは声を張り上げ、殺気を纏ったクラウドを制止する。
「そうそう、動かんとってくださいよ。そうやないと――」
『あ、もしもし!クラウド!?』
ケット・シーが取り出した携帯から聞こえてきた声に、ヒロイン、クラウド、ティファは青ざめた。
「マリン!」
ティファが叫ぶ。
「人質を取るなんて…!」
ヒロインは怒り、眉を吊り上げた。
「僕らも、ほんまはこんなことしたないんです。キーストーンをおとなしく渡して…あとは、ヒロインさんが一緒に来てくれるなら、危害は加えません」
「そんな…」
拒否できるわけがない条件にティファが絶句した。
(私のせいで、マリンが…)
ヒロインは、覚悟を決めた。
「わかりました。一緒に、行きます」
「ヒロイン!」
「クラウド、ティファ…私なら、大丈夫だから」
ヒロインはレノに向き直った。
「レノ、私…行くね」
「ヒロインっ…」
絞り出されたレノの声は震えていた。
そして、レノの顔が辛そうに歪んだ。
「あなたのせいじゃない。だから、そんな顔しないで」
ヒロインは背伸びをし、レノの耳元で囁いた。
レノの目が大きく見開かれ、すぐに悲しげなものに変わった。
ヒロインは笑顔でレノと別れ、キーストーンを持って、ヘリコプターに乗り込んだ。
――約束、覚えていてね
To be continued...
2008/09/17
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本人に直接言われても、まだ実感が湧かない。
ヒロインは信じられないと首を振った。
「ケット・シー、例の物はありますか?」
ツォンの言葉にケット・シーが頷き、手に持っていた物を高く掲げた。
「「キーストーン!?」」
さらに背後から聞こえた声に、ヒロインははっとする。
「クラウド!」
「タークス!ヒロインをどうする気だ!?」
「待って!クラウド!」
ヒロインは声を張り上げ、殺気を纏ったクラウドを制止する。
「そうそう、動かんとってくださいよ。そうやないと――」
『あ、もしもし!クラウド!?』
ケット・シーが取り出した携帯から聞こえてきた声に、ヒロイン、クラウド、ティファは青ざめた。
「マリン!」
ティファが叫ぶ。
「人質を取るなんて…!」
ヒロインは怒り、眉を吊り上げた。
「僕らも、ほんまはこんなことしたないんです。キーストーンをおとなしく渡して…あとは、ヒロインさんが一緒に来てくれるなら、危害は加えません」
「そんな…」
拒否できるわけがない条件にティファが絶句した。
(私のせいで、マリンが…)
ヒロインは、覚悟を決めた。
「わかりました。一緒に、行きます」
「ヒロイン!」
「クラウド、ティファ…私なら、大丈夫だから」
ヒロインはレノに向き直った。
「レノ、私…行くね」
「ヒロインっ…」
絞り出されたレノの声は震えていた。
そして、レノの顔が辛そうに歪んだ。
「あなたのせいじゃない。だから、そんな顔しないで」
ヒロインは背伸びをし、レノの耳元で囁いた。
レノの目が大きく見開かれ、すぐに悲しげなものに変わった。
ヒロインは笑顔でレノと別れ、キーストーンを持って、ヘリコプターに乗り込んだ。
――約束、覚えていてね
To be continued...
2008/09/17
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