2-17:約束
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「くくっ…あー、腹痛ぇ!」
イベントスクエアを出て尚、レノは腹を抱えて笑っていた。
「レノ、笑っちゃ悪いわよ」
そう言いながら、ヒロインも必死に笑いを堪えていた。
舞台の幕が上がり、そこにいたのは、クラウドとティファ。
二人は騎士とお姫様の役で舞台に出演していた。
ストーリーは、魔物に捕まったお姫様を、騎士が助ける――という至極ありふれたものだった。
はずなのだが。
『騎士様、あなたのおかげで呪いが解けましたわ』
緊張したクラウドが、キスをしたのは魔物。
すると、呪いが解け、魔物は綺麗なお姫様に早変わり。
呆気に取られるクラウドとティファを置いてけぼりに話は進み、クラウドは元魔物のお姫様と結婚することに。
話があらぬ方向に流れてしまったことに憤慨したティファが、舞台上でクラウドを追い掛け回し、舞台の幕が下りたのだった。
「まぁ、あいつらにはあのオチがお似合いだな」
やっと笑いの収まったレノが、くるりと振り返った。
「ヒロイン、他に行きたいところあるか?」
「うーん…」
ヒロインはゴールドソーサーのマップを思い浮べながら考えた。
そういえば、前回来たときに行けなかった場所があった。
「ワンダースクエアにね、バイクのゲームがあったの。それ、ちょっとやってみたいな」
「じゃあ決まりだな。もしヒロインが俺に勝てたら、何でも言うこと聞いてやるぞ、と」
負けるわけがないと自信を含ませたレノの言葉に、ヒロインはむっとする。
「そんなこと言って、後で後悔しても知らないわよ」
『YOU WIN!』
「嘘だろ…」
「私の勝ちね」
画面を指差し、ヒロインは得意げに笑った。
レノが負けた悔しさからか、余計な約束をしたからか、がくっと項垂れた。
「さ、どうしようかな~」
ヒロインはわざと意地の悪い顔をして、レノの顔を覗き込んだ。
「…男に二言はないぞ、と。まぁ、ゴンドラでゆっくり考えてくれ…」
レノが大きな溜息をついた。
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イベントスクエアを出て尚、レノは腹を抱えて笑っていた。
「レノ、笑っちゃ悪いわよ」
そう言いながら、ヒロインも必死に笑いを堪えていた。
舞台の幕が上がり、そこにいたのは、クラウドとティファ。
二人は騎士とお姫様の役で舞台に出演していた。
ストーリーは、魔物に捕まったお姫様を、騎士が助ける――という至極ありふれたものだった。
はずなのだが。
『騎士様、あなたのおかげで呪いが解けましたわ』
緊張したクラウドが、キスをしたのは魔物。
すると、呪いが解け、魔物は綺麗なお姫様に早変わり。
呆気に取られるクラウドとティファを置いてけぼりに話は進み、クラウドは元魔物のお姫様と結婚することに。
話があらぬ方向に流れてしまったことに憤慨したティファが、舞台上でクラウドを追い掛け回し、舞台の幕が下りたのだった。
「まぁ、あいつらにはあのオチがお似合いだな」
やっと笑いの収まったレノが、くるりと振り返った。
「ヒロイン、他に行きたいところあるか?」
「うーん…」
ヒロインはゴールドソーサーのマップを思い浮べながら考えた。
そういえば、前回来たときに行けなかった場所があった。
「ワンダースクエアにね、バイクのゲームがあったの。それ、ちょっとやってみたいな」
「じゃあ決まりだな。もしヒロインが俺に勝てたら、何でも言うこと聞いてやるぞ、と」
負けるわけがないと自信を含ませたレノの言葉に、ヒロインはむっとする。
「そんなこと言って、後で後悔しても知らないわよ」
『YOU WIN!』
「嘘だろ…」
「私の勝ちね」
画面を指差し、ヒロインは得意げに笑った。
レノが負けた悔しさからか、余計な約束をしたからか、がくっと項垂れた。
「さ、どうしようかな~」
ヒロインはわざと意地の悪い顔をして、レノの顔を覗き込んだ。
「…男に二言はないぞ、と。まぁ、ゴンドラでゆっくり考えてくれ…」
レノが大きな溜息をついた。
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