2-17:約束
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イベントスクエアに着き、少し舞台から離れた場所に席を取ると、レノは飲み物を買ってくると言って、すぐにどこかに行ってしまった。
一人残ったヒロインは、初めての『デート』にそわそわし、落ち着けずにいた。
(こういうとき、どうしたらいいんだろう)
周りにいる大勢のカップルは、楽しそうに会話をしながら、身体を寄せ合っている。
見ているこっちが恥ずかしいぐらいだ。
とてもすぐにはあのようになれそうにない。
「なんかお腹痛くなってきた…」
変な緊張をし始めたヒロインはお腹を抱え、軽く背を丸めた。
「ヒロイン、気分でも悪いのか?」
レノに声を掛けられたヒロインは、慌てて背筋を伸ばした。
「違う違う!あ、その…大丈夫!」
初めてのデートでどうしていいかわからなくて、緊張してお腹が痛いの。
そんなことは、恥ずかしくて、口が裂けても言えない。
ヒロインは笑って誤魔化しながら、レノに差し出された紙コップを受け取った。
「そういや、ヒロインとデートするのは初めてだな」
「あ、うん。生まれて初めて、かな」
レノが目を丸くし、そして、ぷっと吹き出した。
「大げさだな」
「だって、今まで自由なんて、なかったし…」
ヒロインにしてみれば、なんの気なしに言ったことだったが、レノははっとしたように笑いを引っ込めた。
「…悪ぃ」
「ごめん、そんなつもりで言ったんじゃなくて――」
一言で沈んだ空気にヒロインは焦った。
すると、レノが肩に手を回してきた。
そのまま抱き寄せられたヒロインは、緊張と驚きで、頭が真っ白になった。
「今のは俺が悪かったぞ、と。初めてのデート、楽しまなきゃな」
顔を寄せてきたレノの唇が、軽く頬に触れた。
いつも以上に積極的なレノの行動に、ヒロインは昇天寸前。
顔どころか、全身が熱い。
「ほら、始まるぞ、と」
やっとのことで頷いたヒロインは、レノに促され、舞台に視線を向けた。
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一人残ったヒロインは、初めての『デート』にそわそわし、落ち着けずにいた。
(こういうとき、どうしたらいいんだろう)
周りにいる大勢のカップルは、楽しそうに会話をしながら、身体を寄せ合っている。
見ているこっちが恥ずかしいぐらいだ。
とてもすぐにはあのようになれそうにない。
「なんかお腹痛くなってきた…」
変な緊張をし始めたヒロインはお腹を抱え、軽く背を丸めた。
「ヒロイン、気分でも悪いのか?」
レノに声を掛けられたヒロインは、慌てて背筋を伸ばした。
「違う違う!あ、その…大丈夫!」
初めてのデートでどうしていいかわからなくて、緊張してお腹が痛いの。
そんなことは、恥ずかしくて、口が裂けても言えない。
ヒロインは笑って誤魔化しながら、レノに差し出された紙コップを受け取った。
「そういや、ヒロインとデートするのは初めてだな」
「あ、うん。生まれて初めて、かな」
レノが目を丸くし、そして、ぷっと吹き出した。
「大げさだな」
「だって、今まで自由なんて、なかったし…」
ヒロインにしてみれば、なんの気なしに言ったことだったが、レノははっとしたように笑いを引っ込めた。
「…悪ぃ」
「ごめん、そんなつもりで言ったんじゃなくて――」
一言で沈んだ空気にヒロインは焦った。
すると、レノが肩に手を回してきた。
そのまま抱き寄せられたヒロインは、緊張と驚きで、頭が真っ白になった。
「今のは俺が悪かったぞ、と。初めてのデート、楽しまなきゃな」
顔を寄せてきたレノの唇が、軽く頬に触れた。
いつも以上に積極的なレノの行動に、ヒロインは昇天寸前。
顔どころか、全身が熱い。
「ほら、始まるぞ、と」
やっとのことで頷いたヒロインは、レノに促され、舞台に視線を向けた。
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