2-17:約束
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「クラウド、お疲れ様。すごかったわ!」
ヒロインはバトルを終えたクラウドを労った。
「あぁ」
大したことではないとばかりに、クラウドが素っ気ない返事をした。
僅かに横向けたクラウドの顔は照れたように赤くなっていたが、ヒロインがそれに気付くことはなかった。
ヒロインとクラウドは、園内方々に散った仲間たちに目的を果たしたことを告げ、ロープウェイ乗り場に集合するように連絡をした。
そして、すぐにでも古代種の神殿に向かうつもりだった。
しかし――
「ロープウェイが故障!?」
予想だにしない展開に、ヒロインは思わずすっとんきょうな声を上げた。
「はい…」
ロープウェイ前で案内していた係員が申し訳なさそうに頭を下げた。
「明日の朝までには修理できると思うのですが…」
「困ったな…」
クラウドが頭を掻いた。
「壊れてるんじゃ、出たくても出られないわね」
ヒロインは大きな溜息をついた。
バトルスクエアでの一件から、一刻も早くこの場を離れたかったが、ゴールドソーサーに出入りするための唯一の手段が動かないのであれば、留まるより他に選択肢はない。
「仕方ないな」
「せやったら僕、ホテルの部屋取ってきます。ここ、顔利くんで」
言うが早いか、ケット・シーは園内に戻って行った。
「俺たちも行こう」
クラウドが先頭に立って歩きだした。
その後ろに続いたユフィは、クラウドに見つからないように小さくガッツポーズしていた。
「遊びすぎちゃダメよ」
ヒロインは苦笑しながら、ユフィに釘を刺した。
するとユフィが意地の悪い顔を作って、言った。
「ヒロインこそ、この前みたいに一人はぐれて迷子にならないようにね」
「だ、大丈夫よ!」
痛いところを突かれたヒロインは、ぷいっと横を向いて、ユフィを追い越した。
「もう、ヒロイン、冗談だよ!」
騒がしくロープウェイ乗り場を後にした一行の様子を、物陰から伺っていたレノが小さく溜息をついて言った。
「…予定通り、作戦開始だぞ、と」
.
ヒロインはバトルを終えたクラウドを労った。
「あぁ」
大したことではないとばかりに、クラウドが素っ気ない返事をした。
僅かに横向けたクラウドの顔は照れたように赤くなっていたが、ヒロインがそれに気付くことはなかった。
ヒロインとクラウドは、園内方々に散った仲間たちに目的を果たしたことを告げ、ロープウェイ乗り場に集合するように連絡をした。
そして、すぐにでも古代種の神殿に向かうつもりだった。
しかし――
「ロープウェイが故障!?」
予想だにしない展開に、ヒロインは思わずすっとんきょうな声を上げた。
「はい…」
ロープウェイ前で案内していた係員が申し訳なさそうに頭を下げた。
「明日の朝までには修理できると思うのですが…」
「困ったな…」
クラウドが頭を掻いた。
「壊れてるんじゃ、出たくても出られないわね」
ヒロインは大きな溜息をついた。
バトルスクエアでの一件から、一刻も早くこの場を離れたかったが、ゴールドソーサーに出入りするための唯一の手段が動かないのであれば、留まるより他に選択肢はない。
「仕方ないな」
「せやったら僕、ホテルの部屋取ってきます。ここ、顔利くんで」
言うが早いか、ケット・シーは園内に戻って行った。
「俺たちも行こう」
クラウドが先頭に立って歩きだした。
その後ろに続いたユフィは、クラウドに見つからないように小さくガッツポーズしていた。
「遊びすぎちゃダメよ」
ヒロインは苦笑しながら、ユフィに釘を刺した。
するとユフィが意地の悪い顔を作って、言った。
「ヒロインこそ、この前みたいに一人はぐれて迷子にならないようにね」
「だ、大丈夫よ!」
痛いところを突かれたヒロインは、ぷいっと横を向いて、ユフィを追い越した。
「もう、ヒロイン、冗談だよ!」
騒がしくロープウェイ乗り場を後にした一行の様子を、物陰から伺っていたレノが小さく溜息をついて言った。
「…予定通り、作戦開始だぞ、と」
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