2-16:仲直り
ヒロイン
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ヒロインは浴室に飛び込むと、頭からシャワーを浴びた。
汗も汚れも水に洗われ、流れていく。
ヒロインはシャワーに打たれながら、目を瞑った。
(このまま、全部流れて消えてくれたら――)
過去の過ちも、辛い記憶も、自分自身さえも。
ヒロインが今、最も消し去りたいのは、ゴールド・ソーサーでの出来事だった。
レノと気持ちがすれ違ったあの瞬間。
宙に投げ出された思いはまだ、行く当てもなく彷徨い続けている。
「行き場がないのは、こんなに辛いのね」
レノへの思いと、自分自身と。
まだ、レノときちんと顔を合わせることはできそうにない。
拒絶されるのが、怖い。
宙ぶらりんの状態だとしても、否定されるよりはいい。
レノへの思いとつながりが完全になくなれば、ここに自分が存在する理由もなくなる。
コルネオから助けてもらい、傷を治してくれたレノには悪いが、ヒロインはレノと顔を合わさずに、皆のところへ戻ろうと決めた。
ヒロインはシャワーを止め、浴室から出た。
「ここにいたのか!」
突然目の前に現れたレノに驚き、ヒロインはその場に固まった。
まさかこんな場所で顔を合わせると思っておらず、不意打ちを食らったヒロインの思考回路は完全に停止していた。
「心配したぞ、と」
レノがほっと胸を撫で下ろした。
その時、ヒロインとレノの目が合った。
「…!!」
「?」
レノの顔が、真っ赤になった。
「わ、悪ぃ!そんなつもりじゃなくて…!」
レノが慌てふためく。
その時、ようやくヒロインは自分の格好を思い出した。
「きゃっ…!」
ヒロインは慌ててカゴに置いていたバスタオルで自分の身体を隠したが、時既に遅し。
「お、俺は部屋にいるからな」
レノが扉を閉めて、出て行った。
ヒロインは腰砕けになり、その場にしゃがみこんだ。
.
汗も汚れも水に洗われ、流れていく。
ヒロインはシャワーに打たれながら、目を瞑った。
(このまま、全部流れて消えてくれたら――)
過去の過ちも、辛い記憶も、自分自身さえも。
ヒロインが今、最も消し去りたいのは、ゴールド・ソーサーでの出来事だった。
レノと気持ちがすれ違ったあの瞬間。
宙に投げ出された思いはまだ、行く当てもなく彷徨い続けている。
「行き場がないのは、こんなに辛いのね」
レノへの思いと、自分自身と。
まだ、レノときちんと顔を合わせることはできそうにない。
拒絶されるのが、怖い。
宙ぶらりんの状態だとしても、否定されるよりはいい。
レノへの思いとつながりが完全になくなれば、ここに自分が存在する理由もなくなる。
コルネオから助けてもらい、傷を治してくれたレノには悪いが、ヒロインはレノと顔を合わさずに、皆のところへ戻ろうと決めた。
ヒロインはシャワーを止め、浴室から出た。
「ここにいたのか!」
突然目の前に現れたレノに驚き、ヒロインはその場に固まった。
まさかこんな場所で顔を合わせると思っておらず、不意打ちを食らったヒロインの思考回路は完全に停止していた。
「心配したぞ、と」
レノがほっと胸を撫で下ろした。
その時、ヒロインとレノの目が合った。
「…!!」
「?」
レノの顔が、真っ赤になった。
「わ、悪ぃ!そんなつもりじゃなくて…!」
レノが慌てふためく。
その時、ようやくヒロインは自分の格好を思い出した。
「きゃっ…!」
ヒロインは慌ててカゴに置いていたバスタオルで自分の身体を隠したが、時既に遅し。
「お、俺は部屋にいるからな」
レノが扉を閉めて、出て行った。
ヒロインは腰砕けになり、その場にしゃがみこんだ。
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