2-16:仲直り
ヒロイン
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イリーナが出て行ってからも、レノとルードは酒を酌み交わしていた。
すると、突然乱暴に店の入口が開け放たれた。
入口付近にいた客たちが騒ぎ始める。
レノもちらりとそちらに視線を遣った。
一瞬見えたのは黒い髪。
それも他の客に遮られ、すぐに見えなくなった。
「…騒がしい日だな」
「あぁ」
騒ぎに興味をなくしたレノは、自分のグラスに酒を注いだ。
「ほひ~」
入口から聞こえた酒の不味くなる声に、レノはぴくっと眉を上げた。
(コルネオ?何でこんなところに――)
「やっと諦めて結婚する気になってくれたのかなぁ?」
ぶっとレノは酒を吹き出した。
「結婚!?」
レノはすっとんきょうな声を上げた。
コルネオが結婚相手を探しているのは知っていたが、ようやく相手が見つかったのだろうか。
俄然騒動に興味が湧いたレノは席を立ち、人を掻き分け見物しやすい位置に移動した。
「嫌、触らないで!!」
コルネオに追い詰められ、悲鳴を上げたのはヒロインだった。
思いがけない再会を喜ぶ前に、レノの怒りが頂点に達した。
「お前、誰の許可得てヒロインを追っかけ回してるんだ、と」
レノはヒロインの真後ろに立ち、コルネオを眼光鋭く睨み付けた。
「…レノ――」
ヒロインが信じられないとばかりに目を大きく見開いた。
レノはもう大丈夫だとヒロインに微笑んだ。
「タ、タークス!?」
コルネオの声が裏返った。
「お前がヒロインに触れるなんて、万死に値するぞ、と」
レノは好戦的に目をぎらつかせ、ロッドを抜いた。
「ほひ~!!」
レノがロッドをコルネオの鼻先に向けた途端、コルネオは尻尾を巻いて逃げ出した。
「大丈夫か、ヒロイン?」
レノは、気を失い、倒れかかったヒロインの身体を支えた。
「…?お前、熱あるんじゃ――」
レノはヒロインの額に手を当てた。
それだけでわかるぐらいヒロインの身体は熱い。
レノは軽々ヒロインを抱き上げると、ルードの方を振り返って言った。
「悪ぃ、ルード、ここ払っといてくれ」
ルードが頷いたのを確認し、レノは亀道楽を出た。
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すると、突然乱暴に店の入口が開け放たれた。
入口付近にいた客たちが騒ぎ始める。
レノもちらりとそちらに視線を遣った。
一瞬見えたのは黒い髪。
それも他の客に遮られ、すぐに見えなくなった。
「…騒がしい日だな」
「あぁ」
騒ぎに興味をなくしたレノは、自分のグラスに酒を注いだ。
「ほひ~」
入口から聞こえた酒の不味くなる声に、レノはぴくっと眉を上げた。
(コルネオ?何でこんなところに――)
「やっと諦めて結婚する気になってくれたのかなぁ?」
ぶっとレノは酒を吹き出した。
「結婚!?」
レノはすっとんきょうな声を上げた。
コルネオが結婚相手を探しているのは知っていたが、ようやく相手が見つかったのだろうか。
俄然騒動に興味が湧いたレノは席を立ち、人を掻き分け見物しやすい位置に移動した。
「嫌、触らないで!!」
コルネオに追い詰められ、悲鳴を上げたのはヒロインだった。
思いがけない再会を喜ぶ前に、レノの怒りが頂点に達した。
「お前、誰の許可得てヒロインを追っかけ回してるんだ、と」
レノはヒロインの真後ろに立ち、コルネオを眼光鋭く睨み付けた。
「…レノ――」
ヒロインが信じられないとばかりに目を大きく見開いた。
レノはもう大丈夫だとヒロインに微笑んだ。
「タ、タークス!?」
コルネオの声が裏返った。
「お前がヒロインに触れるなんて、万死に値するぞ、と」
レノは好戦的に目をぎらつかせ、ロッドを抜いた。
「ほひ~!!」
レノがロッドをコルネオの鼻先に向けた途端、コルネオは尻尾を巻いて逃げ出した。
「大丈夫か、ヒロイン?」
レノは、気を失い、倒れかかったヒロインの身体を支えた。
「…?お前、熱あるんじゃ――」
レノはヒロインの額に手を当てた。
それだけでわかるぐらいヒロインの身体は熱い。
レノは軽々ヒロインを抱き上げると、ルードの方を振り返って言った。
「悪ぃ、ルード、ここ払っといてくれ」
ルードが頷いたのを確認し、レノは亀道楽を出た。
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