2-15:再会
ヒロイン
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
息を切らして店に飛び込んだ瞬間、辺りがどよめいた。
人がいることに安心したヒロインは力が抜けて、その場にしゃがみこんだ。
「おい、あんた、大丈夫か?」
男性に話し掛けられたヒロインは、力なく頷いた。
「…今、追われて――」
「ほひ~!見ぃつけた」
自分の真後ろから降ってきた声にヒロインは震えた。
ヒロインは恐る恐る振り返り、ゆっくりと見上げた。
そこには、醜悪としか表現しようがない顔で笑うコルネオがいた。
「やっと諦めて結婚する気になってくれたのかなぁ?」
「結婚!?」
店の奥の方から、驚きの声が上がる。
ヒロインは少しでもコルネオから離れようと、後退った。
「ほひ~、逃げる仕草もうぶいのぅ」
コルネオが舌なめずりをした。
それを間近で目にしてしまったヒロインの身体が一瞬で総毛立った。
「さて、行こうかのぅ」
コルネオの手が伸びてくる。
ヒロインはいやいやと首を振るのが精一杯だった。
「嫌、触らないで!!」
「お前、誰の許可得てヒロインを追っかけ回してるんだ、と」
(そんなはず――)
熱が生み出した都合のいい幻聴ではないかと、ヒロインは自分の耳を疑った。
しかし、この独特の口調と、何よりもこの声を忘れるはずがない。
「…レノ――」
見上げたそこには、確かにレノがいた。
「タ、タークス!?」
コルネオの声が裏返った。
「お前がヒロインに触れるなんて、万死に値するぞ、と」
レノが冷酷な笑みを浮かべながら、ロッドを抜いた。
「ほひ~!!」
レノが本気だと悟ったコルネオは、機敏な動きで回れ右をして逃げていった。
危機を脱したヒロインは、ほっと胸を撫で下ろした。
その途端に、張り詰めていたものが切れ、ヒロインは意識を失った。
To be continued...
2008/06/25
.
人がいることに安心したヒロインは力が抜けて、その場にしゃがみこんだ。
「おい、あんた、大丈夫か?」
男性に話し掛けられたヒロインは、力なく頷いた。
「…今、追われて――」
「ほひ~!見ぃつけた」
自分の真後ろから降ってきた声にヒロインは震えた。
ヒロインは恐る恐る振り返り、ゆっくりと見上げた。
そこには、醜悪としか表現しようがない顔で笑うコルネオがいた。
「やっと諦めて結婚する気になってくれたのかなぁ?」
「結婚!?」
店の奥の方から、驚きの声が上がる。
ヒロインは少しでもコルネオから離れようと、後退った。
「ほひ~、逃げる仕草もうぶいのぅ」
コルネオが舌なめずりをした。
それを間近で目にしてしまったヒロインの身体が一瞬で総毛立った。
「さて、行こうかのぅ」
コルネオの手が伸びてくる。
ヒロインはいやいやと首を振るのが精一杯だった。
「嫌、触らないで!!」
「お前、誰の許可得てヒロインを追っかけ回してるんだ、と」
(そんなはず――)
熱が生み出した都合のいい幻聴ではないかと、ヒロインは自分の耳を疑った。
しかし、この独特の口調と、何よりもこの声を忘れるはずがない。
「…レノ――」
見上げたそこには、確かにレノがいた。
「タ、タークス!?」
コルネオの声が裏返った。
「お前がヒロインに触れるなんて、万死に値するぞ、と」
レノが冷酷な笑みを浮かべながら、ロッドを抜いた。
「ほひ~!!」
レノが本気だと悟ったコルネオは、機敏な動きで回れ右をして逃げていった。
危機を脱したヒロインは、ほっと胸を撫で下ろした。
その途端に、張り詰めていたものが切れ、ヒロインは意識を失った。
To be continued...
2008/06/25
.