2-15:再会
ヒロイン
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やっとのことで宿に辿り着いたヒロインは、一息吐いてから入口をくぐった。
無理が祟ったのか、先程より具合が悪い。
ヴィンセントとケット・シーの言葉に甘え、ヒロインはしっかり休むことを心に決めた。
「ほひっ!」
「?」
聞いたことがあるような、ないような…
いや、思い出したくない記憶のような気がする。
ヒロインは第六感で危機を感じ取り、敷居を跨ごうとした足を戻した。
「ほひ~綺麗な足のお嬢さん…!」
ぞわっと、身体中に鳥肌が立った。
これによく似た体験をした気がする。
『この色気むんむんの女子だ!』
(コルネオ!?)
消し去りたい記憶が一瞬にして蘇る。
考えるより先に身体が動いた。
ヒロインはセフィロスに対するものとは別の恐怖を抱き、その場から逃げ出した。
今ならまだヴィンセントたちに追い付けるかもしれない。
一人は危険だ。
ヒロインは熱でふらふらになっていたことも忘れ、全力で走りだした。
「ほひ~追い掛けるのもたまらんのぅ」
(ウソ!?)
ヒロインは目を剥いた。
あのコルネオが巨体を揺らし、信じられないスピードで追い掛けてきている。
「いやぁぁ!来ないで!!」
ヒロインは生理的嫌悪感から、悲鳴を上げた。
気持ち悪さと恐怖と、さらに体調不良が合わさり、ヒロインはパニックに陥っていた。
悲しくもないのに涙が出てくる。
「ほひほひ~」
すぐ近くにコルネオの息遣いを聞き、ヒロインの頭は真っ白になった。
意識を手放してこの恐怖から逃げたかったが、それでは捕まって、何をされるか分からない。
(誰か、助けて…!)
逃げることに限界を感じたヒロインは、目の前にあった店に咄嗟に飛び込んだ。
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無理が祟ったのか、先程より具合が悪い。
ヴィンセントとケット・シーの言葉に甘え、ヒロインはしっかり休むことを心に決めた。
「ほひっ!」
「?」
聞いたことがあるような、ないような…
いや、思い出したくない記憶のような気がする。
ヒロインは第六感で危機を感じ取り、敷居を跨ごうとした足を戻した。
「ほひ~綺麗な足のお嬢さん…!」
ぞわっと、身体中に鳥肌が立った。
これによく似た体験をした気がする。
『この色気むんむんの女子だ!』
(コルネオ!?)
消し去りたい記憶が一瞬にして蘇る。
考えるより先に身体が動いた。
ヒロインはセフィロスに対するものとは別の恐怖を抱き、その場から逃げ出した。
今ならまだヴィンセントたちに追い付けるかもしれない。
一人は危険だ。
ヒロインは熱でふらふらになっていたことも忘れ、全力で走りだした。
「ほひ~追い掛けるのもたまらんのぅ」
(ウソ!?)
ヒロインは目を剥いた。
あのコルネオが巨体を揺らし、信じられないスピードで追い掛けてきている。
「いやぁぁ!来ないで!!」
ヒロインは生理的嫌悪感から、悲鳴を上げた。
気持ち悪さと恐怖と、さらに体調不良が合わさり、ヒロインはパニックに陥っていた。
悲しくもないのに涙が出てくる。
「ほひほひ~」
すぐ近くにコルネオの息遣いを聞き、ヒロインの頭は真っ白になった。
意識を手放してこの恐怖から逃げたかったが、それでは捕まって、何をされるか分からない。
(誰か、助けて…!)
逃げることに限界を感じたヒロインは、目の前にあった店に咄嗟に飛び込んだ。
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