2-15:再会
ヒロイン
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「ヒロイン、大丈夫か?顔色が――」
「大丈夫よ。ちょっと、ぼーっとしちゃっただけだから」
ヒロインはクラウドの言葉を遮り、何とか笑ってみせた。
相変わらず熱で頭がぼーっとしているが、先程よりは、僅かにマシになってきた。
反対に、撃たれた肩の傷はひどく疼いている。
動かす度に激痛が走る。
無理に引っ張られたせいで、傷が開いてしまったようだ。
しかし、治らない傷ではない。
「これくらい、回復マテリアで…」
ヒロインは傷口に右手をかざした。
しかし、何も起こらなかった。
「え…?」
皆も呆然としている。
ヒロインはもう一度ケアルラを唱えた。
「…」
やはり何も起こらない。
「どうして――あー!!」
かざした右手のバングル、そこにあるはずの回復マテリアがなくなっていた。
「俺のマテリアも、ない」
「…私も」
全員再度装備を確認したが、誰一人マテリアを身につけていない。
そして、この場に一人いないことに気付いた。
「まさか、ユフィ!?」
「そういやあいつ、やたらとマテリア欲しがってたな…」
「…確かに」
ジュノンで会ってすぐのユフィの言葉が「マテリアちょうだい」だった。
心当たりは十二分にある。
皆が一斉に溜息をついた。
「…ユフィを探そう」
クラウドはそう言ったが、ユフィが何処に行ったのか見当もつかない。
タイニー・ブロンコは停泊したままなので、この大陸にいるのは間違いないが――
「まずはヒロインの手当てだな。追い掛けるのはそれからでも十分だ」
シドはそう言ったが、ヒロインは首を振った。
「でも、追い付けなくなるわ!」
「大丈夫だ。あいつの行き先はわかってる」
自信に満ちたシドの言葉に、皆が首を傾げた。
それを見て、シドがにやりと笑った。
「ロケット村から西――あいつが向かったのはウータイ。忍者娘の故郷だ」
.
「大丈夫よ。ちょっと、ぼーっとしちゃっただけだから」
ヒロインはクラウドの言葉を遮り、何とか笑ってみせた。
相変わらず熱で頭がぼーっとしているが、先程よりは、僅かにマシになってきた。
反対に、撃たれた肩の傷はひどく疼いている。
動かす度に激痛が走る。
無理に引っ張られたせいで、傷が開いてしまったようだ。
しかし、治らない傷ではない。
「これくらい、回復マテリアで…」
ヒロインは傷口に右手をかざした。
しかし、何も起こらなかった。
「え…?」
皆も呆然としている。
ヒロインはもう一度ケアルラを唱えた。
「…」
やはり何も起こらない。
「どうして――あー!!」
かざした右手のバングル、そこにあるはずの回復マテリアがなくなっていた。
「俺のマテリアも、ない」
「…私も」
全員再度装備を確認したが、誰一人マテリアを身につけていない。
そして、この場に一人いないことに気付いた。
「まさか、ユフィ!?」
「そういやあいつ、やたらとマテリア欲しがってたな…」
「…確かに」
ジュノンで会ってすぐのユフィの言葉が「マテリアちょうだい」だった。
心当たりは十二分にある。
皆が一斉に溜息をついた。
「…ユフィを探そう」
クラウドはそう言ったが、ユフィが何処に行ったのか見当もつかない。
タイニー・ブロンコは停泊したままなので、この大陸にいるのは間違いないが――
「まずはヒロインの手当てだな。追い掛けるのはそれからでも十分だ」
シドはそう言ったが、ヒロインは首を振った。
「でも、追い付けなくなるわ!」
「大丈夫だ。あいつの行き先はわかってる」
自信に満ちたシドの言葉に、皆が首を傾げた。
それを見て、シドがにやりと笑った。
「ロケット村から西――あいつが向かったのはウータイ。忍者娘の故郷だ」
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