2-14:疑念
ヒロイン
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
機内に入ったヒロインは大きめのタオルを羽織り、一人隅の方で膝を抱えていた。
気分の悪さも、初めは海水のせいで身体がべたついているせいだと思っていたが、寒気に襲われたところで本格的に調子が悪くなっていることに気付いた。
(頭…重い…)
意識が朦朧とし始めたところで、タイニー・ブロンコが停止した。
最後にタイニー・ブロンコを降りたヒロインは、激しく照りつける日差しに、激しい眩暈を覚えた。
冷や汗が背中を伝う。
立っているだけでやっとだ。
クラウドがユフィと話しているのは見えたが、会話は全く耳に入ってこない。
ヒロインは、その場に倒れそうになるのを必死で堪えていた。
「おい、お前ら!!」
見知らぬ男の声がした。
続いて聞こえたのは、銃声。
クラウドが何か叫んでいる。
ユフィが何かを地面に叩きつけた。
その途端、視界が真っ白に染まった。
まるで全てがスクリーンの向こうで起こっていることのようだった。
全く現実味がない。
また、銃声がした。
その音だけが、やたらとリアルに耳に届いた。
誰かが、何か叫んだ。
それが悲鳴と分かるまで、随分時間が掛かったような気がする。
真っ白だったはずの視界に、一筋赤い線が走ったのも、それと同時だった。
「ヒロイン!」
ぐらり。
身体が傾いだ。
力が入らない。
痛い…?
「ヒロイン!!」
自分の名前を呼ぶ声が、やたら遠くから聞こえていた。
To be continued...
2008/05/09
.
気分の悪さも、初めは海水のせいで身体がべたついているせいだと思っていたが、寒気に襲われたところで本格的に調子が悪くなっていることに気付いた。
(頭…重い…)
意識が朦朧とし始めたところで、タイニー・ブロンコが停止した。
最後にタイニー・ブロンコを降りたヒロインは、激しく照りつける日差しに、激しい眩暈を覚えた。
冷や汗が背中を伝う。
立っているだけでやっとだ。
クラウドがユフィと話しているのは見えたが、会話は全く耳に入ってこない。
ヒロインは、その場に倒れそうになるのを必死で堪えていた。
「おい、お前ら!!」
見知らぬ男の声がした。
続いて聞こえたのは、銃声。
クラウドが何か叫んでいる。
ユフィが何かを地面に叩きつけた。
その途端、視界が真っ白に染まった。
まるで全てがスクリーンの向こうで起こっていることのようだった。
全く現実味がない。
また、銃声がした。
その音だけが、やたらとリアルに耳に届いた。
誰かが、何か叫んだ。
それが悲鳴と分かるまで、随分時間が掛かったような気がする。
真っ白だったはずの視界に、一筋赤い線が走ったのも、それと同時だった。
「ヒロイン!」
ぐらり。
身体が傾いだ。
力が入らない。
痛い…?
「ヒロイン!!」
自分の名前を呼ぶ声が、やたら遠くから聞こえていた。
To be continued...
2008/05/09
.