2-14:疑念
ヒロイン
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「こりゃもうダメだな」
機体に上がり、損傷箇所を点検していたシドが言った。
「ボートとしてなら使えるんじゃないか?」
「…勝手にしやがれ」
クラウドの提案にシドが肩を竦めた。
「ごめんなさい、巻き込んでしまって」
タイニー・ブロンコが壊れて落胆するシドに、ヒロインは頭を下げた。
「まぁいいってことよ。神羅の連中に使われるよりはマシだ。それに、気に入ったぜ!このご時世に神羅に逆らおうってんだからな。俺も付き合ってやるぜ」
ヒロインはクラウドと顔を見合わせた。
「ルーファウスは『古代種の神殿』に行くとか言ってたな。もちろん、お前らも行くんだろ?」
クラウドが眉を動かした。
「――わかった。ところで、場所はわかるのか?」
「いや。ま、その辺うろつきゃ見つかるだろ」
そう言って豪快に笑うと、シドは機内に入っていった。
皆に挨拶でもしに行ったのだろう。
クラウドが大きな溜息をついた。
「『古代種の神殿』…か。闇雲に探すわけにもいかないし…」
ヒロインは顔にまとわりつく濡れた髪を払った。
「あぁ、まずは陸地を探そう」
「はいはい!ここから一番近い陸地なら知ってるよ!」
いつの間にか上がってきたユフィが太陽を背にし、左を指差した。
「こっから西に真っ直ぐ行ったとこさ」
「西?陸地なら、ロケット村の方が近いんじゃない?」
ヒロインが首を傾げると、ユフィがチッチッと舌を鳴らし、指を振った。
「戻ったら神羅兵と鉢合わせじゃん!ゆっくり休むなら、西だね」
「確かに、一度ゆっくり休みたいわね」
結局ロケット村も慌ただしく出発してしまい、ニブル山越えから今まで、ろくに休息も取れていない。
ヒロインも身体に重くのしかかる疲労感を感じていた。
「ユフィの言うことも一理あるな…よし、西に向かおう」
「そうこなくっちゃ!」
ユフィは指をパチンと鳴らすと、行き先を伝えに機内に戻って行った。
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機体に上がり、損傷箇所を点検していたシドが言った。
「ボートとしてなら使えるんじゃないか?」
「…勝手にしやがれ」
クラウドの提案にシドが肩を竦めた。
「ごめんなさい、巻き込んでしまって」
タイニー・ブロンコが壊れて落胆するシドに、ヒロインは頭を下げた。
「まぁいいってことよ。神羅の連中に使われるよりはマシだ。それに、気に入ったぜ!このご時世に神羅に逆らおうってんだからな。俺も付き合ってやるぜ」
ヒロインはクラウドと顔を見合わせた。
「ルーファウスは『古代種の神殿』に行くとか言ってたな。もちろん、お前らも行くんだろ?」
クラウドが眉を動かした。
「――わかった。ところで、場所はわかるのか?」
「いや。ま、その辺うろつきゃ見つかるだろ」
そう言って豪快に笑うと、シドは機内に入っていった。
皆に挨拶でもしに行ったのだろう。
クラウドが大きな溜息をついた。
「『古代種の神殿』…か。闇雲に探すわけにもいかないし…」
ヒロインは顔にまとわりつく濡れた髪を払った。
「あぁ、まずは陸地を探そう」
「はいはい!ここから一番近い陸地なら知ってるよ!」
いつの間にか上がってきたユフィが太陽を背にし、左を指差した。
「こっから西に真っ直ぐ行ったとこさ」
「西?陸地なら、ロケット村の方が近いんじゃない?」
ヒロインが首を傾げると、ユフィがチッチッと舌を鳴らし、指を振った。
「戻ったら神羅兵と鉢合わせじゃん!ゆっくり休むなら、西だね」
「確かに、一度ゆっくり休みたいわね」
結局ロケット村も慌ただしく出発してしまい、ニブル山越えから今まで、ろくに休息も取れていない。
ヒロインも身体に重くのしかかる疲労感を感じていた。
「ユフィの言うことも一理あるな…よし、西に向かおう」
「そうこなくっちゃ!」
ユフィは指をパチンと鳴らすと、行き先を伝えに機内に戻って行った。
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