1-4:Jenova
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
一旦街に出ると、さっきまで不機嫌だったのが嘘のように、ヒロインは目を輝かせていた。
昨日はゆっくりと歩けなかったメインストリートを、ヒロインが忙しなく動き回る。
「ほら、あれ見て!可愛い~♪」
街頭のワゴンで売られているキャラクターの絵柄が描かれているキャンディに歓声を上げたかと思えば、「素敵!」と感嘆しオープンカフェに誘われるように近づいていく。
そんなことを幾度か繰り返した後、埒があかないと判断したレノは、ヒロインを引き摺るようにして目的の店まで連れていった。
「悪ぃ、待たせたな」
見慣れた背の高い男を見付け、レノはやや遠くから声を掛けた。
こちらに背を向けていたザックスが振り替えると、手を顔の前に上げて謝罪する。
レノに気付いた途端、不機嫌そうにザックスが顔をしかめたが、ヒロインに気付くと目を丸くした。
「(新しい女?めちゃくちゃ可愛いじゃねーか!)」
ザックスが近づいてきて耳打ちする。
「(いや、残念ながら同僚だぞ、と)」
くそ、レノばっかモテやがって!と、悔しそうにしていたザックスだったが、レノの『ただの同僚』発言を聞いてにやっと笑う。
「(レノさんにも、落とせない女がいるとはねぇ)」
心底嬉しそうにザックスが言ったので、レノは無言で肘鉄をお見舞いした。
ザックスが痛がっているのを無視して、レノはヒロインに話し掛ける。
「で、このオニーサンは?」
ザックスと話している間、ずっとヒロインと楽しげに話していた男性を軽く睨む。
男性に対し、若干敵意を見せるレノに全く気付かず、ヒロインが男性を紹介する。
「新人ソルジャーさん。今日ソルジャー1stになったんだって」
にこにこと楽しそうに話すヒロインに、複雑な思いを抱き、レノはふーんと素っ気ない返事をした。
さらさらの金髪にソルジャー特有の不思議な色をした瞳、端正な顔立ち、すらっとし、細すぎずバランスのとれた身体。
値踏みするように新人ソルジャーを見ていたレノは、まるで、お伽話に出てくる王子さまだな、と思った。
.
昨日はゆっくりと歩けなかったメインストリートを、ヒロインが忙しなく動き回る。
「ほら、あれ見て!可愛い~♪」
街頭のワゴンで売られているキャラクターの絵柄が描かれているキャンディに歓声を上げたかと思えば、「素敵!」と感嘆しオープンカフェに誘われるように近づいていく。
そんなことを幾度か繰り返した後、埒があかないと判断したレノは、ヒロインを引き摺るようにして目的の店まで連れていった。
「悪ぃ、待たせたな」
見慣れた背の高い男を見付け、レノはやや遠くから声を掛けた。
こちらに背を向けていたザックスが振り替えると、手を顔の前に上げて謝罪する。
レノに気付いた途端、不機嫌そうにザックスが顔をしかめたが、ヒロインに気付くと目を丸くした。
「(新しい女?めちゃくちゃ可愛いじゃねーか!)」
ザックスが近づいてきて耳打ちする。
「(いや、残念ながら同僚だぞ、と)」
くそ、レノばっかモテやがって!と、悔しそうにしていたザックスだったが、レノの『ただの同僚』発言を聞いてにやっと笑う。
「(レノさんにも、落とせない女がいるとはねぇ)」
心底嬉しそうにザックスが言ったので、レノは無言で肘鉄をお見舞いした。
ザックスが痛がっているのを無視して、レノはヒロインに話し掛ける。
「で、このオニーサンは?」
ザックスと話している間、ずっとヒロインと楽しげに話していた男性を軽く睨む。
男性に対し、若干敵意を見せるレノに全く気付かず、ヒロインが男性を紹介する。
「新人ソルジャーさん。今日ソルジャー1stになったんだって」
にこにこと楽しそうに話すヒロインに、複雑な思いを抱き、レノはふーんと素っ気ない返事をした。
さらさらの金髪にソルジャー特有の不思議な色をした瞳、端正な顔立ち、すらっとし、細すぎずバランスのとれた身体。
値踏みするように新人ソルジャーを見ていたレノは、まるで、お伽話に出てくる王子さまだな、と思った。
.