2-14:疑念
ヒロイン
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
翌朝、北へ向かうと言い残したセフィロスを追って、ヒロインたちはニブルヘイムを出発した。
ここから北へ抜けるには、ニブル山を越えるしかない。
仕方なくバギーをニブルヘイムに置いて、ヒロインたちはニブル山に向かった。
岩肌が剥き出しの痩せた山は、一行を言葉少なにする。
冷たい風が肌を刺す中、ヒロインたちは薄気味悪い山道をひたすら無言で進んだ。
一日掛けてニブル山を越えた一行がまず目にしたのは、斜めに傾いた巨大な建造物だった。
細長く、天に向かって立っているそれの正体を、誰一人として知る者はいない。
そこは、ちょうど目指す北の方角に当たる。
一日歩き詰めで疲労もピークに達していたこともあり、とりあえず巨大な建造物を目指すことに決めた。
「すごい…!」
ヒロインは村の入口に立って、建造物を見上げた。
近くで見ると、それの大きさは益々際立っていた。
「ロケットを見るのは初めてかい?」
声を掛けてきたのは村の住人らしい。
ヒロインは頷いたが、それと同時に、新たに疑問が生まれる。
「ロケットって、何ですか?」
「宇宙を旅する乗り物さ。――ま、詳しいことは艇長に聞くといい。たぶん、ロケットのところにいるだろう」
「宇宙…」
遥か彼方、空の向こう。
ヒロインには想像もできない壮大な話だった。
「ところで、この村に何か海を越えられる乗り物はないか?」
クラウドが男性に問うた。
「うーん、それも艇長に聞いてくれ」
「わかった。――皆は宿で休んでいてくれ。俺が行ってくる」
「あ、私も行きたい!ロケット、近くで見たいし」
ヒロインが手を上げると、クラウドが意外そうな顔をした。
「あれに、興味があるのか?」
「うん。だって、宇宙だなんて素敵じゃない!――ほら、行こ行こ!」
ヒロインはわくわくして、クラウドを急かしながらロケットに向かった。
.
ここから北へ抜けるには、ニブル山を越えるしかない。
仕方なくバギーをニブルヘイムに置いて、ヒロインたちはニブル山に向かった。
岩肌が剥き出しの痩せた山は、一行を言葉少なにする。
冷たい風が肌を刺す中、ヒロインたちは薄気味悪い山道をひたすら無言で進んだ。
一日掛けてニブル山を越えた一行がまず目にしたのは、斜めに傾いた巨大な建造物だった。
細長く、天に向かって立っているそれの正体を、誰一人として知る者はいない。
そこは、ちょうど目指す北の方角に当たる。
一日歩き詰めで疲労もピークに達していたこともあり、とりあえず巨大な建造物を目指すことに決めた。
「すごい…!」
ヒロインは村の入口に立って、建造物を見上げた。
近くで見ると、それの大きさは益々際立っていた。
「ロケットを見るのは初めてかい?」
声を掛けてきたのは村の住人らしい。
ヒロインは頷いたが、それと同時に、新たに疑問が生まれる。
「ロケットって、何ですか?」
「宇宙を旅する乗り物さ。――ま、詳しいことは艇長に聞くといい。たぶん、ロケットのところにいるだろう」
「宇宙…」
遥か彼方、空の向こう。
ヒロインには想像もできない壮大な話だった。
「ところで、この村に何か海を越えられる乗り物はないか?」
クラウドが男性に問うた。
「うーん、それも艇長に聞いてくれ」
「わかった。――皆は宿で休んでいてくれ。俺が行ってくる」
「あ、私も行きたい!ロケット、近くで見たいし」
ヒロインが手を上げると、クラウドが意外そうな顔をした。
「あれに、興味があるのか?」
「うん。だって、宇宙だなんて素敵じゃない!――ほら、行こ行こ!」
ヒロインはわくわくして、クラウドを急かしながらロケットに向かった。
.