2-13:欠落
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「行かない」
ヒロインはセフィロスの手を振り払った。
きっぱりと拒絶されたセフィロスの顔から笑みが消える。
「奴らといる必要はない」
「あなたと一緒に行く必要もないわ」
ヒロインはセフィロスを真っ直ぐ睨み付けた。
「もう、あなたの好きにはさせない」
ヒロインの身体の震えが止まった。
「何故、私を拒む?」
セフィロスがすっと目を細めた。
凍てつくようなセフィロスの声音に、ヒロインは後退りしそうになるのを必死にこらえた。
「どうして俺を拒むの?」
セフィロスから発せられたセフィロスのものではない声色に、ヒロインは目を見開いた。
「研究員っ…!」
セフィロスの姿に研究員が重なる。
「ヒロイン、一緒に行こう…」
(研究員…)
ヒロインはぎりっと唇を噛んだ。
尚も研究員を利用するセフィロスに、ヒロインの怒りが頂点に達した。
「いい加減にして!」
ヒロインの中で、何かが弾け飛んだ。
ヒロインを中心に風が巻き起こる。
過去に幾度か経験した、内側から力が溢れ出すあの感覚。
しかし、今は不思議と落ち着いていた。
意識が別の何かに侵食される感覚もない。
「これ以上研究員を利用するのは許さない」
ヒロインは銃を構え、セフィロスの心臓へと狙いを定めた。
しかし、セフィロスは動揺するどころか、うれしそうに笑みを浮かべた。
「ついに目覚めたか。想像以上の素晴らしい力だ…!」
セフィロスの豹変にヒロインは眉をひそめた。
「私は北へ向かう。追ってくるがいい」
そう言い残すと、セフィロスの姿がすーっと消えた。
「北へ…」
ヒロインは銃を下ろした。
.
ヒロインはセフィロスの手を振り払った。
きっぱりと拒絶されたセフィロスの顔から笑みが消える。
「奴らといる必要はない」
「あなたと一緒に行く必要もないわ」
ヒロインはセフィロスを真っ直ぐ睨み付けた。
「もう、あなたの好きにはさせない」
ヒロインの身体の震えが止まった。
「何故、私を拒む?」
セフィロスがすっと目を細めた。
凍てつくようなセフィロスの声音に、ヒロインは後退りしそうになるのを必死にこらえた。
「どうして俺を拒むの?」
セフィロスから発せられたセフィロスのものではない声色に、ヒロインは目を見開いた。
「研究員っ…!」
セフィロスの姿に研究員が重なる。
「ヒロイン、一緒に行こう…」
(研究員…)
ヒロインはぎりっと唇を噛んだ。
尚も研究員を利用するセフィロスに、ヒロインの怒りが頂点に達した。
「いい加減にして!」
ヒロインの中で、何かが弾け飛んだ。
ヒロインを中心に風が巻き起こる。
過去に幾度か経験した、内側から力が溢れ出すあの感覚。
しかし、今は不思議と落ち着いていた。
意識が別の何かに侵食される感覚もない。
「これ以上研究員を利用するのは許さない」
ヒロインは銃を構え、セフィロスの心臓へと狙いを定めた。
しかし、セフィロスは動揺するどころか、うれしそうに笑みを浮かべた。
「ついに目覚めたか。想像以上の素晴らしい力だ…!」
セフィロスの豹変にヒロインは眉をひそめた。
「私は北へ向かう。追ってくるがいい」
そう言い残すと、セフィロスの姿がすーっと消えた。
「北へ…」
ヒロインは銃を下ろした。
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