1-4:Jenova
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『女連れてっても、全部レノが食っちまうだろ』
過去幾度の苦い経験が、ザックスにそう言わせる。
おそらく憮然とした表情でいることだろう。
「そんなこともあったな」
さらりと流したレノは、何人食ったかな、とくだらないことを考える。
全て一夜のみのお相手だったわけだが。
『お前が俺の女友達に手出して捨てたせいで、その後大変だったんだからな!』
ザックスの大声が部屋に響いた。
慌ててザックスを宥めたレノだったが、時既に遅し。
冷ややかな目でこっちを見ているヒロインと目が合った。
やっぱりそういう人だったのね。
ヒロインの目がそう言っているようにレノには見えた。
引きつったような笑みを顔に貼りつけたまま、レノはヒロインに背を向け、こそこそ話し始めた。
「(あれは悪かった!今日は俺も女連れだから、取って食いはしないぞ、と)」
『女連れ!?』
「(バカ!声がでかいぞ、と!)」
ヒロインに聞かれたくないことを次々に大声で暴露していくザックスに、レノは頭痛を覚えた。
さらに、後ろからの刺すようなヒロインの視線も痛い。
「(わかった!俺が悪かった!)」
『じゃあ今日奢りはなしな!』
にやっと笑うザックスの顔が目に浮かんだ。
『…あーそうだ。俺、今日知り合った新人ソルジャー連れてくわ』
時間と場所を手際よく、否勝手に決め、ザックスは一方的に電話を切った。
ザックスの声が携帯から聞こえなくなったのにほっとする。
(まだあのこと根に持ってんのか…)
ザックスの苦労は全く考えず、やれやれと大きな溜息をついて、レノは携帯を閉じた。
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過去幾度の苦い経験が、ザックスにそう言わせる。
おそらく憮然とした表情でいることだろう。
「そんなこともあったな」
さらりと流したレノは、何人食ったかな、とくだらないことを考える。
全て一夜のみのお相手だったわけだが。
『お前が俺の女友達に手出して捨てたせいで、その後大変だったんだからな!』
ザックスの大声が部屋に響いた。
慌ててザックスを宥めたレノだったが、時既に遅し。
冷ややかな目でこっちを見ているヒロインと目が合った。
やっぱりそういう人だったのね。
ヒロインの目がそう言っているようにレノには見えた。
引きつったような笑みを顔に貼りつけたまま、レノはヒロインに背を向け、こそこそ話し始めた。
「(あれは悪かった!今日は俺も女連れだから、取って食いはしないぞ、と)」
『女連れ!?』
「(バカ!声がでかいぞ、と!)」
ヒロインに聞かれたくないことを次々に大声で暴露していくザックスに、レノは頭痛を覚えた。
さらに、後ろからの刺すようなヒロインの視線も痛い。
「(わかった!俺が悪かった!)」
『じゃあ今日奢りはなしな!』
にやっと笑うザックスの顔が目に浮かんだ。
『…あーそうだ。俺、今日知り合った新人ソルジャー連れてくわ』
時間と場所を手際よく、否勝手に決め、ザックスは一方的に電話を切った。
ザックスの声が携帯から聞こえなくなったのにほっとする。
(まだあのこと根に持ってんのか…)
ザックスの苦労は全く考えず、やれやれと大きな溜息をついて、レノは携帯を閉じた。
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