2-13:欠落
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クラウドたちは数時間で戻ってきた。
時間は深夜を疾うに回っていたが、ヒロインは起きて待っていた。
皆と戻ってきたレッド13の雰囲気が少し大人びたような気がする。
ヒロインが何かあったのかと問うと、レッド13が誇らしげに言った。
「オイラの父さんは村を守った勇敢な戦士だった。オイラもいつか勇敢な戦士になるんだ!」
ユフィからレッド13が父親を臆病者と呼び、ひどく疎んでいたと聞いていたので、ヒロインはレッド13の言葉が嬉しかった。
実の親を憎むなど悲しすぎる。
「その気持ち、大事にしないとね」
「もちろん」
レッド13が力強く頷いた。
「明日バギーが直ったら出発するぞ」
早めに休むように言うと、クラウドとバレットは部屋に入っていった。
「ヒロイン、また明日」
レッド13はブーゲンハーゲンの所に戻るために宿を出て行った。
宿のロビーに残ったのは、ヒロインとケット・シーの二人になった。
「ヒロインさんは、寝ないんですか?」
「うん、あんまり眠くないの」
本当は宿を出て行ったティファとエアリスが気になっていたのだが、そこは敢えて伏せることにした。
夜中に余計な心配はさせたくない。
すると、ケット・シーがチッチッと指を振った。
「あんまり無理したらダメですよ。あんなことあった後やし――」
「あんなこと?」
しまったと、ケット・シーが慌てて両手で口を塞いだ。
「あんなことって何?私、何かしたの?」
ヒロインはケット・シーを問い詰めたが、ケット・シーは左右に首を振るばかりで、頑として話そうとしない。
諦めたヒロインは溜息を吐いた。
「もう聞かないわ。何となく、想像はついてるから」
ジェノバに身体を取られ、何をしたかなど、思い出さない方がいいかもしれない。
ヒロインは立ち上がった。
「私も寝るわ。クラウドに釘刺されたからね」
ヒロインは悪戯っぽく笑うと、階段を上った。
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時間は深夜を疾うに回っていたが、ヒロインは起きて待っていた。
皆と戻ってきたレッド13の雰囲気が少し大人びたような気がする。
ヒロインが何かあったのかと問うと、レッド13が誇らしげに言った。
「オイラの父さんは村を守った勇敢な戦士だった。オイラもいつか勇敢な戦士になるんだ!」
ユフィからレッド13が父親を臆病者と呼び、ひどく疎んでいたと聞いていたので、ヒロインはレッド13の言葉が嬉しかった。
実の親を憎むなど悲しすぎる。
「その気持ち、大事にしないとね」
「もちろん」
レッド13が力強く頷いた。
「明日バギーが直ったら出発するぞ」
早めに休むように言うと、クラウドとバレットは部屋に入っていった。
「ヒロイン、また明日」
レッド13はブーゲンハーゲンの所に戻るために宿を出て行った。
宿のロビーに残ったのは、ヒロインとケット・シーの二人になった。
「ヒロインさんは、寝ないんですか?」
「うん、あんまり眠くないの」
本当は宿を出て行ったティファとエアリスが気になっていたのだが、そこは敢えて伏せることにした。
夜中に余計な心配はさせたくない。
すると、ケット・シーがチッチッと指を振った。
「あんまり無理したらダメですよ。あんなことあった後やし――」
「あんなこと?」
しまったと、ケット・シーが慌てて両手で口を塞いだ。
「あんなことって何?私、何かしたの?」
ヒロインはケット・シーを問い詰めたが、ケット・シーは左右に首を振るばかりで、頑として話そうとしない。
諦めたヒロインは溜息を吐いた。
「もう聞かないわ。何となく、想像はついてるから」
ジェノバに身体を取られ、何をしたかなど、思い出さない方がいいかもしれない。
ヒロインは立ち上がった。
「私も寝るわ。クラウドに釘刺されたからね」
ヒロインは悪戯っぽく笑うと、階段を上った。
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