2-12:決別
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ナナキに見せたいものがあるとブーゲンハーゲンがやって来た。
それにクラウドとバレット、ケット・シーが付き合うことになり、女性陣は宿で待機することになった。
「あー退屈だー!」
ユフィがベッドに思い切り倒れこんだ。
ギシギシとベッドのスプリングが軋む。
「仕方ないわよ。バギーが壊れてるんだから」
エアリスがユフィを嗜めた。
相変わらずのユフィの言動に苦笑し、ヒロインは後ろ手に扉を閉めた。
すると、その脇からティファがドアノブに手を伸ばした。
「ティファ?」
そういえばコスモキャニオンで再会してから、ティファは一度も口を開いていない。
どことなく様子のおかしいティファにヒロインは声を掛けた。
「何かあったの?」
途端にティファの肩が大きく震えた。
そして、皆の視線を避けるように背を向けた。
「何でもない。少し、外に出てくる」
ティファは素早く扉を開けると、半ば駆けるようにして出て行った。
それ以上声を掛ける暇もなかった。
「何かあったの?」
振り返って問うと、ユフィが肩を竦めた。
「さぁね。ゴンガガから様子おかしいんだ」
「ザックス…」
ぽつりとエアリスが漏らした人の名前に、ヒロインの耳がぴくっと反応した。
同時にゴールドソーサーでの研究員の言葉が甦る。
――直接俺を手に掛けた男はもういない
それを言葉通り取るとすれば…
(…まさか、ね)
胸に走ったちくりとした痛み。
それは言いようのない不安を伴い、ヒロインを落ち着かなくさせた。
そして。
「ごめん。私も外、行ってくるね」
無理矢理笑みを顔に貼りつけたエアリスも部屋を出て行った。
ヒロインは言葉を見失い、ティファの時と同様に無言でその背中を見送った。
(ザックス…本当に?)
――すぐ近くに大切な人を感じられるのって、すごく幸せなことだよ
時たま発せられたエアリスの意味ありげな言葉が、ヒロインの思考を悪い方向へと導いていった。
.
それにクラウドとバレット、ケット・シーが付き合うことになり、女性陣は宿で待機することになった。
「あー退屈だー!」
ユフィがベッドに思い切り倒れこんだ。
ギシギシとベッドのスプリングが軋む。
「仕方ないわよ。バギーが壊れてるんだから」
エアリスがユフィを嗜めた。
相変わらずのユフィの言動に苦笑し、ヒロインは後ろ手に扉を閉めた。
すると、その脇からティファがドアノブに手を伸ばした。
「ティファ?」
そういえばコスモキャニオンで再会してから、ティファは一度も口を開いていない。
どことなく様子のおかしいティファにヒロインは声を掛けた。
「何かあったの?」
途端にティファの肩が大きく震えた。
そして、皆の視線を避けるように背を向けた。
「何でもない。少し、外に出てくる」
ティファは素早く扉を開けると、半ば駆けるようにして出て行った。
それ以上声を掛ける暇もなかった。
「何かあったの?」
振り返って問うと、ユフィが肩を竦めた。
「さぁね。ゴンガガから様子おかしいんだ」
「ザックス…」
ぽつりとエアリスが漏らした人の名前に、ヒロインの耳がぴくっと反応した。
同時にゴールドソーサーでの研究員の言葉が甦る。
――直接俺を手に掛けた男はもういない
それを言葉通り取るとすれば…
(…まさか、ね)
胸に走ったちくりとした痛み。
それは言いようのない不安を伴い、ヒロインを落ち着かなくさせた。
そして。
「ごめん。私も外、行ってくるね」
無理矢理笑みを顔に貼りつけたエアリスも部屋を出て行った。
ヒロインは言葉を見失い、ティファの時と同様に無言でその背中を見送った。
(ザックス…本当に?)
――すぐ近くに大切な人を感じられるのって、すごく幸せなことだよ
時たま発せられたエアリスの意味ありげな言葉が、ヒロインの思考を悪い方向へと導いていった。
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