2-12:決別
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「じっちゃん、ヒロインが目を覚ました!」
(じっちゃん…?)
聞き慣れた声だが、彼はこんな言葉遣いではなかったはずだ。
ヒロインは目を擦り、上半身を起こした。
「気が付いたかね」
ヒロインの目の前にいたのは、レッド13と宙に浮かぶ玉に乗った老人だった。
「あなたは?」
「わしはブーゲンハーゲン。ここ、コスモキャニオンの長老じゃ」
「村の人が近くに倒れてたヒロインを見つけたんだ」
すっかり幼くなったレッド13に、ヒロインは目を瞬いた。
「ヒロインさんはナナキを大人と勘違いしていたのじゃろ。ナナキの一族は長寿での。ナナキは人間で言えば16歳ぐらいじゃ」
「そう、なんですか」
違和感があるのは否めなかったが、レッド13が「じっちゃん」と呼ぶ人が言うのだから間違いないのだろう。
「じっちゃん、オイラ、クラウドたちにヒロインのこと伝えてくる!」
レッド13が階下に降り、ブーゲンハーゲンと二人になったヒロインは、ベッドから下りた。
「助けてくださってありがとうございました」
「いやいや、大したことではない。それより――」
ブーゲンハーゲンが真っ直ぐヒロインを見つめる。
「少し心を休めなされ。幸いここはそれに適した土地じゃ。村の者と話すことで、見つかる答えもあろう」
ブーゲンハーゲンの言葉に、ヒロインははっと目を見開いた。
その温かな言葉だけでも、ヒロインは心が穏やかになるのを感じていた。
「ありがとうございます」
深々と頭を下げたヒロインの耳に、騒々しい足音と声が聞こえてきた。
「ヒロイン!」
一番に飛び込んできたのはユフィだった。
「よかった…いつものヒロインだ」
「ごめん。皆も――本当にごめんなさい」
「もう、ヒロインは謝ってばっかり」
エアリスが苦笑する。
「お仲間が来たようじゃし、わしは戻るとするよ。クラウド、あと何人か連れてわしの部屋に来るといい」
ブーゲンハーゲンはそれを言い残し、部屋を出ていった。
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(じっちゃん…?)
聞き慣れた声だが、彼はこんな言葉遣いではなかったはずだ。
ヒロインは目を擦り、上半身を起こした。
「気が付いたかね」
ヒロインの目の前にいたのは、レッド13と宙に浮かぶ玉に乗った老人だった。
「あなたは?」
「わしはブーゲンハーゲン。ここ、コスモキャニオンの長老じゃ」
「村の人が近くに倒れてたヒロインを見つけたんだ」
すっかり幼くなったレッド13に、ヒロインは目を瞬いた。
「ヒロインさんはナナキを大人と勘違いしていたのじゃろ。ナナキの一族は長寿での。ナナキは人間で言えば16歳ぐらいじゃ」
「そう、なんですか」
違和感があるのは否めなかったが、レッド13が「じっちゃん」と呼ぶ人が言うのだから間違いないのだろう。
「じっちゃん、オイラ、クラウドたちにヒロインのこと伝えてくる!」
レッド13が階下に降り、ブーゲンハーゲンと二人になったヒロインは、ベッドから下りた。
「助けてくださってありがとうございました」
「いやいや、大したことではない。それより――」
ブーゲンハーゲンが真っ直ぐヒロインを見つめる。
「少し心を休めなされ。幸いここはそれに適した土地じゃ。村の者と話すことで、見つかる答えもあろう」
ブーゲンハーゲンの言葉に、ヒロインははっと目を見開いた。
その温かな言葉だけでも、ヒロインは心が穏やかになるのを感じていた。
「ありがとうございます」
深々と頭を下げたヒロインの耳に、騒々しい足音と声が聞こえてきた。
「ヒロイン!」
一番に飛び込んできたのはユフィだった。
「よかった…いつものヒロインだ」
「ごめん。皆も――本当にごめんなさい」
「もう、ヒロインは謝ってばっかり」
エアリスが苦笑する。
「お仲間が来たようじゃし、わしは戻るとするよ。クラウド、あと何人か連れてわしの部屋に来るといい」
ブーゲンハーゲンはそれを言い残し、部屋を出ていった。
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