2-11:孤独
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ヒロインは目の前にある赤いバギーを見て、目を丸くした。
「これ、どうしたの?」
「園長のディオがくれたんだ」
クラウドがそう短く答えると、ティファがその跡を継いで、コレルプリズンで起こったことを話してくれた。
ゴールドソーサーで起こった銃撃事件の犯人に間違われてコレルプリズンに送られたこと。
バレットの親友であったダインとの決闘。
「やっと一つケリを付けられた」
ティファが一通りの経緯を話し終えると、バレットは悲しいような、それでいて吹っ切れたように笑った。
(過去に決着、か…)
果たして自分は、バレットのように過去に決着を付けることができるのだろうか。
過去の因縁に縛られ続ける自分に。
(私が忘れたら…)
研究員は誰の記憶に留まることもなく、一人になってしまう。
だから研究員を忘れることは許されない。
一生研究員のことを忘れず背負っていくしかないのだと、ヒロインは改めて決意した。
俯き、目を伏せたヒロインは噛み締めていた唇を解き、溜息をついた。
「なんや姉さん、暗い顔してまんな~」
突然近くから聞こえた独特のイントネーションを持つ言葉に反応し、ヒロインははっと顔を上げた。
そこにいたのは、大きな丸い何かと猫型の二足歩行の生き物(?)だった。
ヒロインは目を丸くした。
「こいつはね、ケット・シーって言うんだ。クラウドについてきたんだってさ」
占いロボットらしいよ、とユフィが付け加えた。
「どうも、ケット・シー言います。こっちはボクの乗り物のデブモーグリですわ。ヒロインさん、これからよろしゅう頼んます」
「か、可愛い…」
愛らしい姿形のケット・シーに、ヒロインは一瞬で心奪われた。
「いや~そんなん言われるとごっつぅ照れますわ」
頭を掻くケット・シーの仕草が、またヒロインの心を擽る。
「ヒロイン、早くバギー乗ろうよ!」
と、ユフィに手を引かれ、ヒロインは我に返った。
「出発するぞ」
一行は2台のバギーに分乗し、次の目的地ゴンガガに向かった。
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「これ、どうしたの?」
「園長のディオがくれたんだ」
クラウドがそう短く答えると、ティファがその跡を継いで、コレルプリズンで起こったことを話してくれた。
ゴールドソーサーで起こった銃撃事件の犯人に間違われてコレルプリズンに送られたこと。
バレットの親友であったダインとの決闘。
「やっと一つケリを付けられた」
ティファが一通りの経緯を話し終えると、バレットは悲しいような、それでいて吹っ切れたように笑った。
(過去に決着、か…)
果たして自分は、バレットのように過去に決着を付けることができるのだろうか。
過去の因縁に縛られ続ける自分に。
(私が忘れたら…)
研究員は誰の記憶に留まることもなく、一人になってしまう。
だから研究員を忘れることは許されない。
一生研究員のことを忘れず背負っていくしかないのだと、ヒロインは改めて決意した。
俯き、目を伏せたヒロインは噛み締めていた唇を解き、溜息をついた。
「なんや姉さん、暗い顔してまんな~」
突然近くから聞こえた独特のイントネーションを持つ言葉に反応し、ヒロインははっと顔を上げた。
そこにいたのは、大きな丸い何かと猫型の二足歩行の生き物(?)だった。
ヒロインは目を丸くした。
「こいつはね、ケット・シーって言うんだ。クラウドについてきたんだってさ」
占いロボットらしいよ、とユフィが付け加えた。
「どうも、ケット・シー言います。こっちはボクの乗り物のデブモーグリですわ。ヒロインさん、これからよろしゅう頼んます」
「か、可愛い…」
愛らしい姿形のケット・シーに、ヒロインは一瞬で心奪われた。
「いや~そんなん言われるとごっつぅ照れますわ」
頭を掻くケット・シーの仕草が、またヒロインの心を擽る。
「ヒロイン、早くバギー乗ろうよ!」
と、ユフィに手を引かれ、ヒロインは我に返った。
「出発するぞ」
一行は2台のバギーに分乗し、次の目的地ゴンガガに向かった。
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