2-9:渇望
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コスタ・デル・ソルを出発したヒロインたちは、また二組に分かれてコレルに向かった。
クラウドは今回も均等に戦力を配分したがっていたが、女性陣の鶴の一声で男性と女性がきれいに分かれることになった。
そして、その道中――
「すごい…!」
コレルへと続く線路の上を歩きながら、ヒロインは目の前に広がる景色に歓声を上げた。
「本当、綺麗な夕日」
エアリスとティファも足を止める。
しかし、ユフィはチッチッと舌を鳴らし、指を振った。
「こんなのまだまだ。ダチャオ像から見る夕日の方が、もーっとすごいよ」
聞き慣れない単語に、ヒロインは首を傾げた。
「ダチャオ像って?」
「ウータイにあるでっかい石像なんだ!今度アタシがヒロインを案内してあげるよ」
「ありがとう。楽しみにしてる」
「へへっ、任せてよ!」
「じゃあ、約束」
ヒロインとユフィは二人で笑って指切りをした。
襲い来るモンスターを退け、今にも落ちそうな吊橋を渡った先がコレルだった。
コレルは、街とは呼べないほど荒廃していた。
人々の表情もどこか冴えない。
砂埃が舞う中、4人は先着しているはずのクラウドたちを探すため、集落に足を踏み入れた。
「ねぇあれ…バレットじゃない?」
ティファが指差した方向に、確かに体躯のいい男がいた。
それは遠目でもバレットだとすぐに分かった。
「でも、何か揉めてるみたい…」
4人はゆっくりと会話が聞こえる場所まで移動した。
「どの面下げて戻ってきたんだ?」
「お前のせいで北コレルは瓦礫の街になっちまった!」
一方的に男たちに攻められ立ち尽くすバレットの表情は、今まで見たことがない悲愴なものだった。
ヒロインたちはそこから出ることもできず、ただ成り行きを見守っていた。
「す、すまん…」
「ちっ、面白くねぇ」
しばらくすると、男たちは口々にバレットを罵りながら離れていった。
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クラウドは今回も均等に戦力を配分したがっていたが、女性陣の鶴の一声で男性と女性がきれいに分かれることになった。
そして、その道中――
「すごい…!」
コレルへと続く線路の上を歩きながら、ヒロインは目の前に広がる景色に歓声を上げた。
「本当、綺麗な夕日」
エアリスとティファも足を止める。
しかし、ユフィはチッチッと舌を鳴らし、指を振った。
「こんなのまだまだ。ダチャオ像から見る夕日の方が、もーっとすごいよ」
聞き慣れない単語に、ヒロインは首を傾げた。
「ダチャオ像って?」
「ウータイにあるでっかい石像なんだ!今度アタシがヒロインを案内してあげるよ」
「ありがとう。楽しみにしてる」
「へへっ、任せてよ!」
「じゃあ、約束」
ヒロインとユフィは二人で笑って指切りをした。
襲い来るモンスターを退け、今にも落ちそうな吊橋を渡った先がコレルだった。
コレルは、街とは呼べないほど荒廃していた。
人々の表情もどこか冴えない。
砂埃が舞う中、4人は先着しているはずのクラウドたちを探すため、集落に足を踏み入れた。
「ねぇあれ…バレットじゃない?」
ティファが指差した方向に、確かに体躯のいい男がいた。
それは遠目でもバレットだとすぐに分かった。
「でも、何か揉めてるみたい…」
4人はゆっくりと会話が聞こえる場所まで移動した。
「どの面下げて戻ってきたんだ?」
「お前のせいで北コレルは瓦礫の街になっちまった!」
一方的に男たちに攻められ立ち尽くすバレットの表情は、今まで見たことがない悲愴なものだった。
ヒロインたちはそこから出ることもできず、ただ成り行きを見守っていた。
「す、すまん…」
「ちっ、面白くねぇ」
しばらくすると、男たちは口々にバレットを罵りながら離れていった。
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