1-3:Tattoo
ヒロイン
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(刺青、だよな)
タバコをくわえながら、レノはさっき見たものについて考えていた。
ヒロインの腰辺りにあった、それ。
ただの刺青であれば、慌てて隠すようなものではない。
(逆さ星、か…)
天を逆さに落とした不吉な星の刺青。
何故かざわざわする胸の内を煩わしく思い、考えていたことを全て吐き出すかのように、レノは一気に煙を吐いた。
「レノ、本当にありがとう」
風呂から上がったヒロインが、先程自分がプレゼントした淡いピンクのワンピースを着ていることに、レノは気をよくし、口元を緩めた。
「あ、ご飯もありがとう」
隣に座ったヒロインに至近距離で微笑まれ、柄にもなくレノは顔を赤くする。
「いや…あー、そうだ。いろいろ書類、持ってきたぞ」
照れているのを誤魔化そうと、レノは無理矢理話題を変え、持ち帰ったものを次々にテーブルに広げた。
「これが、総務部調査課配属証明書。で、スーツに社員証。あとは…通帳と社員寮関係の書類だな。気に入った部屋選んで、入寮書類にサインしろ、ってツォンさんが言ってたぞ、と」
レノの説明を聞きながら、社員寮のリストが載っているファイルに目を通していたヒロインだったが、一通り見終わると溜息と共にファイルを閉じた。
「どうした?気に入った部屋、なかったのか、と」
「そういうわけじゃないけど…」
歯切れの悪いヒロイン。
ちょっとした悪戯心が芽生えたレノは、にやっと笑って言った。
「もしかして、俺と一緒にいたいのかな、と」
「ダメ?」
冗談のつもりが、的を射ていたことに今度はレノが驚く。
そして、冗談か本気か、昨日あれだけレノを誘っていたヒロインが、恥ずかしそうに頬を赤らめ、上目遣いで言うものだから、レノはツォンやヴェルドのことなどすっかり忘れ、二つ返事でOKした。
「よろしくね、レノ」
To be continued...
2005/10/15
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タバコをくわえながら、レノはさっき見たものについて考えていた。
ヒロインの腰辺りにあった、それ。
ただの刺青であれば、慌てて隠すようなものではない。
(逆さ星、か…)
天を逆さに落とした不吉な星の刺青。
何故かざわざわする胸の内を煩わしく思い、考えていたことを全て吐き出すかのように、レノは一気に煙を吐いた。
「レノ、本当にありがとう」
風呂から上がったヒロインが、先程自分がプレゼントした淡いピンクのワンピースを着ていることに、レノは気をよくし、口元を緩めた。
「あ、ご飯もありがとう」
隣に座ったヒロインに至近距離で微笑まれ、柄にもなくレノは顔を赤くする。
「いや…あー、そうだ。いろいろ書類、持ってきたぞ」
照れているのを誤魔化そうと、レノは無理矢理話題を変え、持ち帰ったものを次々にテーブルに広げた。
「これが、総務部調査課配属証明書。で、スーツに社員証。あとは…通帳と社員寮関係の書類だな。気に入った部屋選んで、入寮書類にサインしろ、ってツォンさんが言ってたぞ、と」
レノの説明を聞きながら、社員寮のリストが載っているファイルに目を通していたヒロインだったが、一通り見終わると溜息と共にファイルを閉じた。
「どうした?気に入った部屋、なかったのか、と」
「そういうわけじゃないけど…」
歯切れの悪いヒロイン。
ちょっとした悪戯心が芽生えたレノは、にやっと笑って言った。
「もしかして、俺と一緒にいたいのかな、と」
「ダメ?」
冗談のつもりが、的を射ていたことに今度はレノが驚く。
そして、冗談か本気か、昨日あれだけレノを誘っていたヒロインが、恥ずかしそうに頬を赤らめ、上目遣いで言うものだから、レノはツォンやヴェルドのことなどすっかり忘れ、二つ返事でOKした。
「よろしくね、レノ」
To be continued...
2005/10/15
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