2-7:提案
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ヒロインは目を大きく見開き、息を飲んだ。
「どうした、ヒロイン?」
ルーファウスが意地悪く笑う。
「どうして…」
「あの兵器にはカメラを搭載していてな。君が一撃で倒したところが映っていた」
ヒロインの手に汗が浮かぶ。
「あれもジェノバの力か?」
ルーファウスがにやりと笑った。
「宝条やセフィロスが、君を欲するわけがわかる」
そこまで言われ、ヒロインはやっとルーファウスが自分を呼んだ理由を理解した。
「あなたも、私の力が目当てなのね」
「まぁ、そんなところだ」
ルーファウスが可笑しそうに笑った。
相変わらず核心に触らないルーファウスの返答にヒロインは苛立ち、眉を吊り上げた。
「一体――」
「約束の地を求める我々にとって、セフィロスは脅威だ。しかし、君が私たちの手中にあれば、その脅威も減らすことができる」
ルーファウスの目が冷たい光を宿し始めたのを見、ヒロインは言葉を飲んだ。
「セフィロスが欲するほどの力だ。必ずそれは我々の力にもなる。どうだ、こちらに戻ってくる気はないか?」
ヒロインは膝の上で拳を握った。
戻れば、神羅ビルでのレノの行為が無駄になる。
しかし、次断ればレノがどうなるか――
「悪い話ではないはずだ。レノと一緒にいられるのだからな」
ヒロインは弾かれたように顔を上げた。
「私がレノをネタに脅すとでも思ったか?」
ルーファウスが口元に笑みを浮かべる。
「私は親父とは違う。君には、進んで戻ってきてもらいたい」
思いもかけなかったルーファウスの提案に、ヒロインの心は揺れた。
しかし、それはクラウドたちの敵に回るということ。
両天秤に掛けられたものは、あまりに重い。
「考え、させてください…」
「よい返事を期待している」
途中までルーファウスに案内され、ヒロインは基地を出た。
「――っ!?」
立ち止まった瞬間、視界が回った。
振り回されるように地面に倒されたヒロインは、そのまま意識を手放した。
最後に聞いたのは、高圧的な笑い声だった。
To be Countinued...
2007/07/06
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「どうした、ヒロイン?」
ルーファウスが意地悪く笑う。
「どうして…」
「あの兵器にはカメラを搭載していてな。君が一撃で倒したところが映っていた」
ヒロインの手に汗が浮かぶ。
「あれもジェノバの力か?」
ルーファウスがにやりと笑った。
「宝条やセフィロスが、君を欲するわけがわかる」
そこまで言われ、ヒロインはやっとルーファウスが自分を呼んだ理由を理解した。
「あなたも、私の力が目当てなのね」
「まぁ、そんなところだ」
ルーファウスが可笑しそうに笑った。
相変わらず核心に触らないルーファウスの返答にヒロインは苛立ち、眉を吊り上げた。
「一体――」
「約束の地を求める我々にとって、セフィロスは脅威だ。しかし、君が私たちの手中にあれば、その脅威も減らすことができる」
ルーファウスの目が冷たい光を宿し始めたのを見、ヒロインは言葉を飲んだ。
「セフィロスが欲するほどの力だ。必ずそれは我々の力にもなる。どうだ、こちらに戻ってくる気はないか?」
ヒロインは膝の上で拳を握った。
戻れば、神羅ビルでのレノの行為が無駄になる。
しかし、次断ればレノがどうなるか――
「悪い話ではないはずだ。レノと一緒にいられるのだからな」
ヒロインは弾かれたように顔を上げた。
「私がレノをネタに脅すとでも思ったか?」
ルーファウスが口元に笑みを浮かべる。
「私は親父とは違う。君には、進んで戻ってきてもらいたい」
思いもかけなかったルーファウスの提案に、ヒロインの心は揺れた。
しかし、それはクラウドたちの敵に回るということ。
両天秤に掛けられたものは、あまりに重い。
「考え、させてください…」
「よい返事を期待している」
途中までルーファウスに案内され、ヒロインは基地を出た。
「――っ!?」
立ち止まった瞬間、視界が回った。
振り回されるように地面に倒されたヒロインは、そのまま意識を手放した。
最後に聞いたのは、高圧的な笑い声だった。
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