2-7:提案
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ルードから大まかにミスリルマインでの出来事を聞き、レノは大きな溜息をついた。
憂いた表情で、常に下を向いていたというヒロイン。
自分に会えなくてがっかりしたと、そんな単純な話でもないようだ。
(また何か悩んでんのか?)
自分の処遇については心配するなと言った。
セフィロスがあれからヒロインに接触したという報告もない。
他に思い当たる節もない。
似合わずあれこれと考えたが答えは出ず、レノはイライラと髪を掻き毟った。
「あー、何で俺が留守番なんだ、と」
思わず零してしまった愚痴が、ますます惨めな気持ちにさせる。
レノは足を組み直し、ソファにふんぞり返った。
トゥルル、トゥルル
内線のコールがオフィスに響いた。
レノは身体を起こし、面倒臭そうに受話器を取った。
「総務部調査課――」
レノは電話の内容に目を大きく見開いた後、口元に笑みを浮かべた。
「――了解、と」
新たに新調したロッドを手に、レノはオフィスを出た。
数分後、レノは社長のルーファウスと共に、ヘリコプターでジュノンに向かっていた。
「あれほど俺を本社に閉じ込めたがっていたのに、どういった風の吹き回しですか?」
レノは隣に座るルーファウスには視線を向けなかった。
わざと拗ねたような口調でルーファウスの反応を伺う。
それまでずっと腕を組み、目を閉じていたルーファウスがふっと笑った。
「結果的にそうなっただけだ」
よく言う。
レノは心の中で毒づき、口の端を歪めた。
「タークスには全幅の信頼を寄せている。他の誰よりもな」
あからさまな世辞に、レノは皮肉な笑みで答えた。
「そりゃどうも」
それから会話が弾むわけもなく、互いに腹に一物を抱えたまま、ヘリコプターはジュノンに到着した。
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憂いた表情で、常に下を向いていたというヒロイン。
自分に会えなくてがっかりしたと、そんな単純な話でもないようだ。
(また何か悩んでんのか?)
自分の処遇については心配するなと言った。
セフィロスがあれからヒロインに接触したという報告もない。
他に思い当たる節もない。
似合わずあれこれと考えたが答えは出ず、レノはイライラと髪を掻き毟った。
「あー、何で俺が留守番なんだ、と」
思わず零してしまった愚痴が、ますます惨めな気持ちにさせる。
レノは足を組み直し、ソファにふんぞり返った。
トゥルル、トゥルル
内線のコールがオフィスに響いた。
レノは身体を起こし、面倒臭そうに受話器を取った。
「総務部調査課――」
レノは電話の内容に目を大きく見開いた後、口元に笑みを浮かべた。
「――了解、と」
新たに新調したロッドを手に、レノはオフィスを出た。
数分後、レノは社長のルーファウスと共に、ヘリコプターでジュノンに向かっていた。
「あれほど俺を本社に閉じ込めたがっていたのに、どういった風の吹き回しですか?」
レノは隣に座るルーファウスには視線を向けなかった。
わざと拗ねたような口調でルーファウスの反応を伺う。
それまでずっと腕を組み、目を閉じていたルーファウスがふっと笑った。
「結果的にそうなっただけだ」
よく言う。
レノは心の中で毒づき、口の端を歪めた。
「タークスには全幅の信頼を寄せている。他の誰よりもな」
あからさまな世辞に、レノは皮肉な笑みで答えた。
「そりゃどうも」
それから会話が弾むわけもなく、互いに腹に一物を抱えたまま、ヘリコプターはジュノンに到着した。
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