2-7:提案
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「ちょっと待った!」
ミスリルマインを進んでいた一行は、突然の声に足を止めた。
「ルード!」
ヒロインは聞き覚えのある声にいち早く反応した。
そして、もしかしたらと期待を胸に、辺りを見渡す。
しかし、そこにその人の姿はなかった。
ヒロインの行動の意味を察したのか、ルードがサングラスを押し上げて言った。
「レノはいない」
「…そう」
落胆と安堵が入り交じり、ヒロインはすっとルードから視線を逸らした。
研究員のことで後ろめたさを感じていたヒロインは、レノがいないことに気落ちしながらも、胸を撫で下ろした。
まだ、どんな顔をして会えばいいかわからない。
「…それで、タークスが俺たちに何の用だ?」
敵意を剥き出しにしたクラウドがヒロインの前に立った。
「…」
ルードが再度、サングラスを指で押し上げる仕草を取った。
「先輩!」
若い女性の声が別方向から降ってきた。
初めて聞く声にヒロインは首を傾げ、そちらを向いた。
「ルード先輩!しゃべるの苦手なんだから無理しないで下さい」
「…イリーナ、頼む」
そこに立っていたのはタークスの制服を着た金髪の女性だった。
見るからに新人という初々しさがあったが、新人らしからぬ自信が溢れていた。
「私はイリーナ。レノがあんたたちにやられて人手不足になって、最近配属されたの」
タークスの一員になれたことを誇らしげに語るイリーナに、ヒロインは5年前の自分を重ねた。
(タークスになれて嬉しいなんて、思ったことなかったな)
素直に仕事を誇るイリーナをヒロインは少し羨ましく思った。
「私たちの任務はセフィロスの行方を突き止めること。そして、あんたたちの邪魔をすること」
イリーナが威勢よくヒロインたちの方を睨んできた。
が、ふと顎に手を当て、考え込むように視線を上に向けた。
「あ、逆だったか。私の邪魔をしてるのはあんたたちだもんね」
「…イリーナ、しゃべりすぎだぞ」
.
ミスリルマインを進んでいた一行は、突然の声に足を止めた。
「ルード!」
ヒロインは聞き覚えのある声にいち早く反応した。
そして、もしかしたらと期待を胸に、辺りを見渡す。
しかし、そこにその人の姿はなかった。
ヒロインの行動の意味を察したのか、ルードがサングラスを押し上げて言った。
「レノはいない」
「…そう」
落胆と安堵が入り交じり、ヒロインはすっとルードから視線を逸らした。
研究員のことで後ろめたさを感じていたヒロインは、レノがいないことに気落ちしながらも、胸を撫で下ろした。
まだ、どんな顔をして会えばいいかわからない。
「…それで、タークスが俺たちに何の用だ?」
敵意を剥き出しにしたクラウドがヒロインの前に立った。
「…」
ルードが再度、サングラスを指で押し上げる仕草を取った。
「先輩!」
若い女性の声が別方向から降ってきた。
初めて聞く声にヒロインは首を傾げ、そちらを向いた。
「ルード先輩!しゃべるの苦手なんだから無理しないで下さい」
「…イリーナ、頼む」
そこに立っていたのはタークスの制服を着た金髪の女性だった。
見るからに新人という初々しさがあったが、新人らしからぬ自信が溢れていた。
「私はイリーナ。レノがあんたたちにやられて人手不足になって、最近配属されたの」
タークスの一員になれたことを誇らしげに語るイリーナに、ヒロインは5年前の自分を重ねた。
(タークスになれて嬉しいなんて、思ったことなかったな)
素直に仕事を誇るイリーナをヒロインは少し羨ましく思った。
「私たちの任務はセフィロスの行方を突き止めること。そして、あんたたちの邪魔をすること」
イリーナが威勢よくヒロインたちの方を睨んできた。
が、ふと顎に手を当て、考え込むように視線を上に向けた。
「あ、逆だったか。私の邪魔をしてるのはあんたたちだもんね」
「…イリーナ、しゃべりすぎだぞ」
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