2-7:提案
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レノはソファに寝転び、大きな欠伸をした。
「…暇だぞ、と」
と、一人ごちた。
が、いつもなら返ってくるはずのツォンの小言も、今日はない。
ツォン、ルード、新人イリーナの3人は、セフィロスを追って今朝早く出発した。
レノは社長直々の命令と怪我を理由に外され、オフィスに待機せざるを得なかった。
ヒロインのことを考えるとサボって遊びに行く気にもならない。
ただただ暇な時間を持て余すしかなかった。
トゥルルル――
突然デスクに放り投げていた携帯が鳴った。
一度視線を向けてから緩慢な動作で起き上がり、レノは携帯を手に取った。
ディスプレイには相棒の名前。
携帯に掛けてきたところをみると、どうやらオフレコの話らしい。
レノはにやりと口元を弛ませた。
「よぉ、相棒。楽しい話でもしてくれるのかな、と」
レノはソファに座り直すと、その長い足を組み、煙草に火を点けた。
『期待に沿えるかはわからんな』
すかさずルードが切り返してきた。
「もったいつけるなよ、と。――ヒロインに、会ったんだろ?」
一拍、間を置いて口にした名前。
同時に浮かぶ別れ際のヒロインの笑顔。
会いたい。
会いたくて仕方ない。
ヒロインのことを思うと、いても立ってもいられなくなる。
内側から突き動かすものに追い立てられながらも、それが許されない現実。
内と外のバランスが取れていないからこそ、余計に気持ちだけが焦る。
元気でいるのか、泣いていないか。
辛い思いはしていないか、笑って過ごせているのか。
考えれば考えるほど、心の中がざらついて落ち着かない。
騒つく心を落ち着かせようと、レノは煙草の煙を深く吸い込んだ。
『あぁ…』
そして、ルードがヒロインとミスリルマインで会ったとレノに告げた。
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「…暇だぞ、と」
と、一人ごちた。
が、いつもなら返ってくるはずのツォンの小言も、今日はない。
ツォン、ルード、新人イリーナの3人は、セフィロスを追って今朝早く出発した。
レノは社長直々の命令と怪我を理由に外され、オフィスに待機せざるを得なかった。
ヒロインのことを考えるとサボって遊びに行く気にもならない。
ただただ暇な時間を持て余すしかなかった。
トゥルルル――
突然デスクに放り投げていた携帯が鳴った。
一度視線を向けてから緩慢な動作で起き上がり、レノは携帯を手に取った。
ディスプレイには相棒の名前。
携帯に掛けてきたところをみると、どうやらオフレコの話らしい。
レノはにやりと口元を弛ませた。
「よぉ、相棒。楽しい話でもしてくれるのかな、と」
レノはソファに座り直すと、その長い足を組み、煙草に火を点けた。
『期待に沿えるかはわからんな』
すかさずルードが切り返してきた。
「もったいつけるなよ、と。――ヒロインに、会ったんだろ?」
一拍、間を置いて口にした名前。
同時に浮かぶ別れ際のヒロインの笑顔。
会いたい。
会いたくて仕方ない。
ヒロインのことを思うと、いても立ってもいられなくなる。
内側から突き動かすものに追い立てられながらも、それが許されない現実。
内と外のバランスが取れていないからこそ、余計に気持ちだけが焦る。
元気でいるのか、泣いていないか。
辛い思いはしていないか、笑って過ごせているのか。
考えれば考えるほど、心の中がざらついて落ち着かない。
騒つく心を落ち着かせようと、レノは煙草の煙を深く吸い込んだ。
『あぁ…』
そして、ルードがヒロインとミスリルマインで会ったとレノに告げた。
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