1-3:Tattoo
ヒロイン
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尚もしつこく聞いてくるザックスに酒を奢るよう念を押し、レノはタークスのオフィスに入った。
「おはよーございます、と」
朝の挨拶を適当に済ますと、自分の席に座るなりデスクに足を乗せ、タバコに火を点ける。
その長い脚を組んで椅子の背もたれに身体を預けた。
「行儀が悪いぞ、レノ」
後ろを通ったツォンが、手にしたファイルでレノの頭を小突く。
「その様子じゃ、寝ていないようだな…!」
どう誤解したのか、ツォンがすごい形相でこっちを睨んできた。
殺気も見え隠れしている。
――レノは見境ないからな
昨日ツォンが言っていたことを思い出し、何を誤解されているのか納得する。
(さすがの俺も、一晩中は無理だぞ、と)
こほん、と咳払いを一つしたレノは、ツォンを見上た。
「何もしてませんよ、と。ちゃんと別々に寝ましたから」
レノはそう言うと、肩を竦めた。
途端にツォンの表情が、ぱーっと明るくなった。
「ほぅ。お前にも、理性があったんだな」
最後に嫌味を言いながらも、急に上機嫌になったツォンは自分の席へと戻っていった。
(やれやれ…)
いろんな意味で、レノは大きな溜息をついた。
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「おはよーございます、と」
朝の挨拶を適当に済ますと、自分の席に座るなりデスクに足を乗せ、タバコに火を点ける。
その長い脚を組んで椅子の背もたれに身体を預けた。
「行儀が悪いぞ、レノ」
後ろを通ったツォンが、手にしたファイルでレノの頭を小突く。
「その様子じゃ、寝ていないようだな…!」
どう誤解したのか、ツォンがすごい形相でこっちを睨んできた。
殺気も見え隠れしている。
――レノは見境ないからな
昨日ツォンが言っていたことを思い出し、何を誤解されているのか納得する。
(さすがの俺も、一晩中は無理だぞ、と)
こほん、と咳払いを一つしたレノは、ツォンを見上た。
「何もしてませんよ、と。ちゃんと別々に寝ましたから」
レノはそう言うと、肩を竦めた。
途端にツォンの表情が、ぱーっと明るくなった。
「ほぅ。お前にも、理性があったんだな」
最後に嫌味を言いながらも、急に上機嫌になったツォンは自分の席へと戻っていった。
(やれやれ…)
いろんな意味で、レノは大きな溜息をついた。
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