2-5:覚醒
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近づけば近づくほど耳障りな機械音が激しくなり、ヒロインはむっと顔をしかめた。
バイクで敵の攻撃範囲ギリギリまで近づくと、ヒロインは銃を抜き、ロボットの頭を狙い撃った。
しかし、それはカンッという軽い音を立てただけで敵に傷一つ作らない。
同時に敵に切り込んでいたクラウドの剣までも、あっさりと弾かれた。
「こんなもん、どうしろってんだ?」
銃弾すら弾く敵の装甲の丈夫さに、バレットが舌打ちした。
「魔法を使うしかないだろう」
こんな状況でも落ち着き払っているレッド13に感心しながら、ヒロインもバングルの魔法マテリアをかざした。
きらりと淡い緑のマテリアが煌めく。
ヒロインは、真っ直ぐ敵に向けて左手を伸ばした。
――目覚めの時だ
空気の流れが変わった。
ヒロインを中心に、外側に向け激しい風が巻き起こる。
まるで台風のようなそれに、皆は前屈してさらに手で顔を庇った。
暴風に為す術もなく、クラウドたちはその場に留まるだけで精一杯だった。
当のヒロインは、今まで押し込まれていたものが解放されたような、快感に似た身体の疼きを感じていた。
無理矢理抉じ開けられた5年前とは違う。
脳を痺れさすような甘美な快楽。
それはヒロインからいとも簡単に理性を奪った。
自然と溢れ出る力に気をよくし、ヒロインは笑った。
この力を使ってみたい。
激しい破壊衝動に突き動かされ、にやりとヒロインは口元を緩ませた。
そして、小さくサンダーを唱えた。
ヒロインの手から放たれた雷は、ロボットを激しく撃つ。
激しい雷鳴と閃光。
ロボットは体中から煙を上げ、その場で動きを止めた。
「ねぇ、研究員…あなたの実験は、失敗だわ」
金髪の青年が、哀しげに顔を伏せた。
――ヒロイン、ごめん…‥
ヒロインは目を見開いた。
それと同時に、暴風も収まる。
ヒロインは両手で頭を押さえ、絶叫した。
To be Continued...
2007/05/03
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バイクで敵の攻撃範囲ギリギリまで近づくと、ヒロインは銃を抜き、ロボットの頭を狙い撃った。
しかし、それはカンッという軽い音を立てただけで敵に傷一つ作らない。
同時に敵に切り込んでいたクラウドの剣までも、あっさりと弾かれた。
「こんなもん、どうしろってんだ?」
銃弾すら弾く敵の装甲の丈夫さに、バレットが舌打ちした。
「魔法を使うしかないだろう」
こんな状況でも落ち着き払っているレッド13に感心しながら、ヒロインもバングルの魔法マテリアをかざした。
きらりと淡い緑のマテリアが煌めく。
ヒロインは、真っ直ぐ敵に向けて左手を伸ばした。
――目覚めの時だ
空気の流れが変わった。
ヒロインを中心に、外側に向け激しい風が巻き起こる。
まるで台風のようなそれに、皆は前屈してさらに手で顔を庇った。
暴風に為す術もなく、クラウドたちはその場に留まるだけで精一杯だった。
当のヒロインは、今まで押し込まれていたものが解放されたような、快感に似た身体の疼きを感じていた。
無理矢理抉じ開けられた5年前とは違う。
脳を痺れさすような甘美な快楽。
それはヒロインからいとも簡単に理性を奪った。
自然と溢れ出る力に気をよくし、ヒロインは笑った。
この力を使ってみたい。
激しい破壊衝動に突き動かされ、にやりとヒロインは口元を緩ませた。
そして、小さくサンダーを唱えた。
ヒロインの手から放たれた雷は、ロボットを激しく撃つ。
激しい雷鳴と閃光。
ロボットは体中から煙を上げ、その場で動きを止めた。
「ねぇ、研究員…あなたの実験は、失敗だわ」
金髪の青年が、哀しげに顔を伏せた。
――ヒロイン、ごめん…‥
ヒロインは目を見開いた。
それと同時に、暴風も収まる。
ヒロインは両手で頭を押さえ、絶叫した。
To be Continued...
2007/05/03
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