2-5:覚醒
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前方を走っていたクラウドとバレットの運転する車に追い付いたヒロインは、追手を片付けたことを説明した。
「ヒュー!やるな」
口笛を吹いて称賛するバレットに、ヒロインは思わず照れて笑った。
「いや…まだだ!」
すっかり緊張を解いていたヒロインの身体が、クラウドの一声で強ばる。
後方に向けられたクラウドの視線の先には、巨大なロボットがいた。
おそらく神羅が開発した兵器だろう。
ロボットはコンクリート舗装された道をキャタピラーと自分の重さで破壊しながら、轟音を立ててこちらに向かってきていた。
「ヒロイン、バレット!先に行ってくれ」
そう言うと、クラウドが素早くバイクを転回させた。
「クラウド!」
車から身を乗り出したティファが悲鳴混じりに叫ぶ。
「一人じゃ無理よ!」
ヒロインはあらん限り声を張り上げたが、クラウドには届かない。
「迎え撃つしかないな。どのみち逃げ切れない」
レッド13が前方を睨んだまま、落ち着き払って言った。
レッド13が何を言っているのか瞬時に理解できなかったヒロインは、目を瞬いた。
「ヒロイン、道が――」
エアリスの指差した先。
そこに見えたのは、ハイウェイの終点だった。
「道が、ない…」
ずっと続くと思われたハイウェイは、そこで無情にも途切れていた。
横一直線に切り取られた先にあるのは空。
逃げ場はない。
「こりゃ戦うっきゃねぇな」
好戦的に目をぎらつかせたバレットが、乱暴にハンドルを切った。
振り落とされまいと車体にしがみついたティファとエアリスを乗せ、車はクラウドを追う。
「すんなり逃がしてはくれないか…」
できるだけ無駄な戦闘は避けたかったが、ヒロインは諦めたように溜息をつき、タイヤを鳴らしてバイクをUターンさせた。
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「ヒュー!やるな」
口笛を吹いて称賛するバレットに、ヒロインは思わず照れて笑った。
「いや…まだだ!」
すっかり緊張を解いていたヒロインの身体が、クラウドの一声で強ばる。
後方に向けられたクラウドの視線の先には、巨大なロボットがいた。
おそらく神羅が開発した兵器だろう。
ロボットはコンクリート舗装された道をキャタピラーと自分の重さで破壊しながら、轟音を立ててこちらに向かってきていた。
「ヒロイン、バレット!先に行ってくれ」
そう言うと、クラウドが素早くバイクを転回させた。
「クラウド!」
車から身を乗り出したティファが悲鳴混じりに叫ぶ。
「一人じゃ無理よ!」
ヒロインはあらん限り声を張り上げたが、クラウドには届かない。
「迎え撃つしかないな。どのみち逃げ切れない」
レッド13が前方を睨んだまま、落ち着き払って言った。
レッド13が何を言っているのか瞬時に理解できなかったヒロインは、目を瞬いた。
「ヒロイン、道が――」
エアリスの指差した先。
そこに見えたのは、ハイウェイの終点だった。
「道が、ない…」
ずっと続くと思われたハイウェイは、そこで無情にも途切れていた。
横一直線に切り取られた先にあるのは空。
逃げ場はない。
「こりゃ戦うっきゃねぇな」
好戦的に目をぎらつかせたバレットが、乱暴にハンドルを切った。
振り落とされまいと車体にしがみついたティファとエアリスを乗せ、車はクラウドを追う。
「すんなり逃がしてはくれないか…」
できるだけ無駄な戦闘は避けたかったが、ヒロインは諦めたように溜息をつき、タイヤを鳴らしてバイクをUターンさせた。
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