2-5:覚醒
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ハイウェイに着地した衝撃をもろに受け、ヒロインは一瞬意識を失った。
「ヒロイン!」
クラウドの声で我を取り戻したヒロインは、慌てて車体を立て直す。
横転しかかったところを持ち直し、そこでようやくヒロインはほっと息をついた。
「大丈夫か?」
クラウドが速度を落とし、隣にやってきた。
「うん。ちょっと危なかったけど」
そう苦笑いして、ヒロインは頭を掻いた。
「このまま一気に郊外に抜けるぞ」
わかった。
そう言おうとしたヒロインのバイクのサイドミラーが光った。
目視しようと振り返ったヒロインの目に飛び込んできたのは、バイクに乗った神羅兵の一団だった。
「まずいな」
クラウドが舌打ちした。
さすがに多数に無勢。
逃げという立場上、さらに分が悪い。
ヒロインは再度振り返り、距離とおおよその人数を数えた。
「とてもじゃないけど、逃げ切れる数じゃないわね」
「なら、倒すしかないな」
ヒロインは目を瞬き、そしてくすっと笑った。
「そうね。わかりやすくていいわ」
ヒロインは銃を抜いた。
クラウドが前を走るバレットの元に向かう。
どうやらバレットに作戦を説明したようで、車はスピードを上げた。
「腕がなるわ」
5年ぶりのバイクとスリルある展開に気分の高揚を抑え切れず、ヒロインは舌なめずりした。
そして、サイドミラーに映る敵の姿を認めると、振り返りもせずに引金を引いた。
前輪を打ち抜かれた高速走行中のバイクを制御することなどできるはずもなく、横転した神羅兵は周りの数人を巻き込み、バイクから放り出されていった。
その様子をミラー越しに確認すると、次はより密集している一団の先頭バイクを撃った。
惜しくも弾はバイクに当たらなかったが乗り手のバランスを崩すには十分で、ハンドルを切りすぎたバイクは隣とぶつかり、他数台を巻き込んだ事故を起こした。
「たいしたことないわね」
肩を竦めたヒロインは一気にスピードを上げて、神羅兵を振り切った。
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「ヒロイン!」
クラウドの声で我を取り戻したヒロインは、慌てて車体を立て直す。
横転しかかったところを持ち直し、そこでようやくヒロインはほっと息をついた。
「大丈夫か?」
クラウドが速度を落とし、隣にやってきた。
「うん。ちょっと危なかったけど」
そう苦笑いして、ヒロインは頭を掻いた。
「このまま一気に郊外に抜けるぞ」
わかった。
そう言おうとしたヒロインのバイクのサイドミラーが光った。
目視しようと振り返ったヒロインの目に飛び込んできたのは、バイクに乗った神羅兵の一団だった。
「まずいな」
クラウドが舌打ちした。
さすがに多数に無勢。
逃げという立場上、さらに分が悪い。
ヒロインは再度振り返り、距離とおおよその人数を数えた。
「とてもじゃないけど、逃げ切れる数じゃないわね」
「なら、倒すしかないな」
ヒロインは目を瞬き、そしてくすっと笑った。
「そうね。わかりやすくていいわ」
ヒロインは銃を抜いた。
クラウドが前を走るバレットの元に向かう。
どうやらバレットに作戦を説明したようで、車はスピードを上げた。
「腕がなるわ」
5年ぶりのバイクとスリルある展開に気分の高揚を抑え切れず、ヒロインは舌なめずりした。
そして、サイドミラーに映る敵の姿を認めると、振り返りもせずに引金を引いた。
前輪を打ち抜かれた高速走行中のバイクを制御することなどできるはずもなく、横転した神羅兵は周りの数人を巻き込み、バイクから放り出されていった。
その様子をミラー越しに確認すると、次はより密集している一団の先頭バイクを撃った。
惜しくも弾はバイクに当たらなかったが乗り手のバランスを崩すには十分で、ハンドルを切りすぎたバイクは隣とぶつかり、他数台を巻き込んだ事故を起こした。
「たいしたことないわね」
肩を竦めたヒロインは一気にスピードを上げて、神羅兵を振り切った。
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