2-5:覚醒
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しばらくしてティファがエアリスたちを連れて戻ってきた。
「ヒロイン!」
ヒロインの姿を見つけたエアリスの表情が明るくなる。
「ごめんね、心配掛けて」
「ううん。きっとヒロインは来るって、信じてたから」
「ありがとう」
エアリスが笑うだけでほっとする。
ヒロインはまた心が穏やかになるのを感じた。
(もう大丈夫)
ヒロインはぐっと握り拳を作った。
「で、クラウドさんよ、どうすんだ?」
入口はすっかり固められて出口なんかないとバレットが言った。
「誰も正面から出るとは言っていない」
クラウドが落ち着き払って言うと、みるみるバレットの眉間に皺が寄る。
険悪な雰囲気になる前にと、たまらずヒロインは口を挟んだ。
「上にミッドガルハイウェイに飛び移れそうな場所があるの。車やバイクで加速を付けて飛び出せば、飛べない距離じゃないわ。――一か八かには違いないけど」
「上手く行けば、神羅を出し抜けるってわけか!おもしろそうじゃねぇか。俺はのるぜ!」
バレットが好戦的な笑みを浮かべた。
レッド13も納得したように頷いた。
エアリスとティファはやや不安そうに顔を見合わせていた。
「大丈夫だ。必ず成功する」
クラウドが二人に向かって力強く頷いてみせると、二人は意を決したのか車に乗り込んだ。
生きるか死ぬかの賭けに、不安を感じないはずはない。
斯く言うヒロインも、グリップを握る手に汗が浮かんでいた。
(大丈夫、上手くいく)
ヒロインは太腿で手の平の汗を拭い、もう一度グリップを握り直した。
「行くぞ!」
クラウドの声を合図に、3台はビル内の階段をアクセル全開で駆け上った。
途中神羅兵の一団と遭遇したが、ビル内を車やバイクが走り回るという現実に頭がついて来なかったのか、相手は呆気に取られた表情でヒロインたちを見送ってくれた。
そして、3台はスピードを緩めず、ビルの窓ガラスを破壊し、そのままの勢いでハイウェイに飛び出した。
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「ヒロイン!」
ヒロインの姿を見つけたエアリスの表情が明るくなる。
「ごめんね、心配掛けて」
「ううん。きっとヒロインは来るって、信じてたから」
「ありがとう」
エアリスが笑うだけでほっとする。
ヒロインはまた心が穏やかになるのを感じた。
(もう大丈夫)
ヒロインはぐっと握り拳を作った。
「で、クラウドさんよ、どうすんだ?」
入口はすっかり固められて出口なんかないとバレットが言った。
「誰も正面から出るとは言っていない」
クラウドが落ち着き払って言うと、みるみるバレットの眉間に皺が寄る。
険悪な雰囲気になる前にと、たまらずヒロインは口を挟んだ。
「上にミッドガルハイウェイに飛び移れそうな場所があるの。車やバイクで加速を付けて飛び出せば、飛べない距離じゃないわ。――一か八かには違いないけど」
「上手く行けば、神羅を出し抜けるってわけか!おもしろそうじゃねぇか。俺はのるぜ!」
バレットが好戦的な笑みを浮かべた。
レッド13も納得したように頷いた。
エアリスとティファはやや不安そうに顔を見合わせていた。
「大丈夫だ。必ず成功する」
クラウドが二人に向かって力強く頷いてみせると、二人は意を決したのか車に乗り込んだ。
生きるか死ぬかの賭けに、不安を感じないはずはない。
斯く言うヒロインも、グリップを握る手に汗が浮かんでいた。
(大丈夫、上手くいく)
ヒロインは太腿で手の平の汗を拭い、もう一度グリップを握り直した。
「行くぞ!」
クラウドの声を合図に、3台はビル内の階段をアクセル全開で駆け上った。
途中神羅兵の一団と遭遇したが、ビル内を車やバイクが走り回るという現実に頭がついて来なかったのか、相手は呆気に取られた表情でヒロインたちを見送ってくれた。
そして、3台はスピードを緩めず、ビルの窓ガラスを破壊し、そのままの勢いでハイウェイに飛び出した。
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