2-5:覚醒
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無事エレベーターで1階まで降りることのできた3人がまず耳にしたのは、激しい銃撃音だった。
どうやらまだエアリスたちは捕まっていないらしい。
ヒロインはほっとしながらも、油断なく辺りの気配を伺い、視線を走らせた。
「ティファ、展示車は?」
「あの柱を越えた先よ」
案内するティファを先頭に、クラウド、ヒロインと続く。
ティファが示したとおり、そこには数台のバイクと車があった。
ヒロインはホルスターに銃をしまうと、簡単に車体を検分した。
どれも走らせることに問題はなさそうだが、鍵がない。
そして、探している暇もなさそうだ。
(あんまり乱暴なこと、したくなかったんだけどな)
「どう?使えそう?」
心配そうにティファが横にしゃがんだ。
ヒロインは小さく首を縦に振り、一言付け加えた。
「今から動かすわ。ティファはエアリスたちを」
「う、うん。わかったわ」
一瞬きょとんとしたティファだったが、すぐに銃撃音が激しく聞こえる方に駆けていった。
「鍵もないのにどうする気だ?」
クラウドもティファ同様、怪訝そうな表情だった。
ヒロインは苦笑いを浮かべ、頬を掻いた。
「鍵がなくてもエンジンぐらいかけられるの」
ますます訳が分からないと肩を竦めたクラウドに、ヒロインは手っ取り早くバイクのエンジンを掛けてみせることにした。
キーシリンダーにナイフを刺して無理矢理ONにすると、セルを回す。
初めはキュルキュルとか弱い音を出していたバイクのエンジンが、突然ブーーン!と音を立てて始動した。
まるで魔法のような鮮やかな手際に、クラウドが大きく目を見開いた。
「驚いたな。その筋の仕事も『元』か?」
「スラムにいたら、嫌でも覚えるわ」
ヒロインは苦笑した。
「それに、神羅の乗り物は元から盗りやすいように出来てるの」
売上のためにね、とヒロインは付け加え、さらにバイク1台と車1台のエンジンを掛けた。
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どうやらまだエアリスたちは捕まっていないらしい。
ヒロインはほっとしながらも、油断なく辺りの気配を伺い、視線を走らせた。
「ティファ、展示車は?」
「あの柱を越えた先よ」
案内するティファを先頭に、クラウド、ヒロインと続く。
ティファが示したとおり、そこには数台のバイクと車があった。
ヒロインはホルスターに銃をしまうと、簡単に車体を検分した。
どれも走らせることに問題はなさそうだが、鍵がない。
そして、探している暇もなさそうだ。
(あんまり乱暴なこと、したくなかったんだけどな)
「どう?使えそう?」
心配そうにティファが横にしゃがんだ。
ヒロインは小さく首を縦に振り、一言付け加えた。
「今から動かすわ。ティファはエアリスたちを」
「う、うん。わかったわ」
一瞬きょとんとしたティファだったが、すぐに銃撃音が激しく聞こえる方に駆けていった。
「鍵もないのにどうする気だ?」
クラウドもティファ同様、怪訝そうな表情だった。
ヒロインは苦笑いを浮かべ、頬を掻いた。
「鍵がなくてもエンジンぐらいかけられるの」
ますます訳が分からないと肩を竦めたクラウドに、ヒロインは手っ取り早くバイクのエンジンを掛けてみせることにした。
キーシリンダーにナイフを刺して無理矢理ONにすると、セルを回す。
初めはキュルキュルとか弱い音を出していたバイクのエンジンが、突然ブーーン!と音を立てて始動した。
まるで魔法のような鮮やかな手際に、クラウドが大きく目を見開いた。
「驚いたな。その筋の仕事も『元』か?」
「スラムにいたら、嫌でも覚えるわ」
ヒロインは苦笑した。
「それに、神羅の乗り物は元から盗りやすいように出来てるの」
売上のためにね、とヒロインは付け加え、さらにバイク1台と車1台のエンジンを掛けた。
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