1-3:Tattoo
ヒロイン
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熱いシャワーを浴び、冷水で顔を洗う。
すると固かった身体と寝起きだった頭も動きだした。
さっぱりしたレノは、下半身にバスタオルを巻いただけの姿で浴室を出た。
冷蔵庫を開けたレノは、ミネラルウォーターが入ったペットボトルを取り出し、蓋を開けそのまま口を付け流し込んだ。
わずかに口の端を伝い落ちた水滴をぐいっと手の甲で乱暴に拭う。
ふと見上げた先にあった時計は、まだ7時半。
ここから神羅ビルまでは徒歩15分、バイクで5分もかからない。
(無駄に早起きしちまったな…)
どう考えてもすることがない。
結局特にすることが見当たらなかったレノは、何ヵ月ぶりかの朝食を採ることにした。
ヤカンでお湯を沸かし、パンをトースターへ。
フライパンを火に掛け、そこに卵を割って目玉焼きを作る。
今日はヒロインがいるため二人分。
泣く子も黙るタークスのエースが朝食を作る。
その姿が、自分でも滑稽過ぎて笑えてくる。
(ま、でもこういうのも悪くないな)
なんだかくすぐったい気持ちになり、レノは自然に微笑んだ。
簡単な朝食ができたところで、レノは自分の姿に気付く。
裸に近い状態で、さすがにヒロインは起こせない。
しかし着替えは全て、今ヒロインが眠っている寝室にある。
(そっと入りゃ大丈夫…だよな)
ヒロインが起きないことを心底祈りながら、意を決してレノは寝室のドアを開けた。
遮光カーテンのため朝日が全く入らない寝室は薄暗かった。
そーっと部屋に滑り込むと、すぐにタンスを開け下着を身につける。
あっという間にスーツを着て隙のない姿になったレノは、ヒロインを起こそうとベッドに近づいた。
「おーい、朝だぞ、と」
「ん…」
レノの声に反応し、ヒロインが艶めいた声を上げた。
それに驚いたレノは、思わず後退りする。
(落ち着け俺!)
しかし、心搏数は上がるばかり。
「身体に悪ぃ…」
寝室を出て大きな溜息を一つついた。
ヒロインは休ませようと勝手に決め、簡単な書き置きとそれに合鍵を添え、テーブルに置いて家を出た。
.
すると固かった身体と寝起きだった頭も動きだした。
さっぱりしたレノは、下半身にバスタオルを巻いただけの姿で浴室を出た。
冷蔵庫を開けたレノは、ミネラルウォーターが入ったペットボトルを取り出し、蓋を開けそのまま口を付け流し込んだ。
わずかに口の端を伝い落ちた水滴をぐいっと手の甲で乱暴に拭う。
ふと見上げた先にあった時計は、まだ7時半。
ここから神羅ビルまでは徒歩15分、バイクで5分もかからない。
(無駄に早起きしちまったな…)
どう考えてもすることがない。
結局特にすることが見当たらなかったレノは、何ヵ月ぶりかの朝食を採ることにした。
ヤカンでお湯を沸かし、パンをトースターへ。
フライパンを火に掛け、そこに卵を割って目玉焼きを作る。
今日はヒロインがいるため二人分。
泣く子も黙るタークスのエースが朝食を作る。
その姿が、自分でも滑稽過ぎて笑えてくる。
(ま、でもこういうのも悪くないな)
なんだかくすぐったい気持ちになり、レノは自然に微笑んだ。
簡単な朝食ができたところで、レノは自分の姿に気付く。
裸に近い状態で、さすがにヒロインは起こせない。
しかし着替えは全て、今ヒロインが眠っている寝室にある。
(そっと入りゃ大丈夫…だよな)
ヒロインが起きないことを心底祈りながら、意を決してレノは寝室のドアを開けた。
遮光カーテンのため朝日が全く入らない寝室は薄暗かった。
そーっと部屋に滑り込むと、すぐにタンスを開け下着を身につける。
あっという間にスーツを着て隙のない姿になったレノは、ヒロインを起こそうとベッドに近づいた。
「おーい、朝だぞ、と」
「ん…」
レノの声に反応し、ヒロインが艶めいた声を上げた。
それに驚いたレノは、思わず後退りする。
(落ち着け俺!)
しかし、心搏数は上がるばかり。
「身体に悪ぃ…」
寝室を出て大きな溜息を一つついた。
ヒロインは休ませようと勝手に決め、簡単な書き置きとそれに合鍵を添え、テーブルに置いて家を出た。
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