2-3:拘束
ヒロイン
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意識を取り戻したヒロインが連れていかれたのは社長室だった。
だだっ広い空間の一部に大きな机があるだけの無機質な部屋。
その奥で上等そうな椅子に腰掛けているのが、神羅カンパニーのトップ――プレジデント神羅だった。
「君が、元タークスのヒロインか」
「皆は?」
プレジデントの横に立っていたハイデッカーの眉が吊り上がった。
「社長の質問に答えろ!」
ハイデッカーは大声で怒鳴ると、後ろ手に縛られたヒロインを突き飛ばした。
手でバランスを取れないヒロインは、よろめいてその場に倒れた。
何とか身体を起こしたヒロインはハイデッカーには構わず、真っ直ぐプレジデントを見た。
「皆は?」
「ふん、奴らなら閉じ込めてある。それより――」
プレジデントがハイデッカーに目配せした。
一つ頷いたハイデッカーがヒロインに近づき、胸ぐらを掴んだ。
「逃げるつもりだったのか?恋人を置いて」
鼻で笑ったハイデッカーの言葉にヒロインは色を失った。
「何を――」
「タークスのレノ。お前がいなくなったら、あいつに代わりに実験体になってもらうとしよう」
ガハハ!とハイデッカーは下品な笑い声を上げた。
「やめて!レノは関係ない!」
ヒロインはハイデッカーを思い切り睨み付けた。
「そんなに大事か?あの男が」
ハイデッカーがさらに醜く口元を歪めた。
「では、あのテロリスト連中も実験に使うとするか」
ヒロインはハイデッカーを力任せに殴ってやりたい衝動に駆られ、きつく拳を握り締めた。
「やめて!実験体にでも何でもなってやるわ!だから、レノにも皆にも手を出さないで!」
「ご立派な心掛けだな。おい、こいつも閉じ込めておけ!」
ヒロインは怒りに震え、唇を噛んだ。
そして、呼ばれてやってきたルードがヒロインを立たせて、共に社長室を後にした。
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だだっ広い空間の一部に大きな机があるだけの無機質な部屋。
その奥で上等そうな椅子に腰掛けているのが、神羅カンパニーのトップ――プレジデント神羅だった。
「君が、元タークスのヒロインか」
「皆は?」
プレジデントの横に立っていたハイデッカーの眉が吊り上がった。
「社長の質問に答えろ!」
ハイデッカーは大声で怒鳴ると、後ろ手に縛られたヒロインを突き飛ばした。
手でバランスを取れないヒロインは、よろめいてその場に倒れた。
何とか身体を起こしたヒロインはハイデッカーには構わず、真っ直ぐプレジデントを見た。
「皆は?」
「ふん、奴らなら閉じ込めてある。それより――」
プレジデントがハイデッカーに目配せした。
一つ頷いたハイデッカーがヒロインに近づき、胸ぐらを掴んだ。
「逃げるつもりだったのか?恋人を置いて」
鼻で笑ったハイデッカーの言葉にヒロインは色を失った。
「何を――」
「タークスのレノ。お前がいなくなったら、あいつに代わりに実験体になってもらうとしよう」
ガハハ!とハイデッカーは下品な笑い声を上げた。
「やめて!レノは関係ない!」
ヒロインはハイデッカーを思い切り睨み付けた。
「そんなに大事か?あの男が」
ハイデッカーがさらに醜く口元を歪めた。
「では、あのテロリスト連中も実験に使うとするか」
ヒロインはハイデッカーを力任せに殴ってやりたい衝動に駆られ、きつく拳を握り締めた。
「やめて!実験体にでも何でもなってやるわ!だから、レノにも皆にも手を出さないで!」
「ご立派な心掛けだな。おい、こいつも閉じ込めておけ!」
ヒロインは怒りに震え、唇を噛んだ。
そして、呼ばれてやってきたルードがヒロインを立たせて、共に社長室を後にした。
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