2-2:崩壊
ヒロイン
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四者四様の脅し文句でコルネオを締め上げると、コルネオはあっけないぐらい簡単に話し出した。
「神羅はテロリストのアジトを潰す気だ。――7番街ごとな」
「な、7番街ごとって…」
ティファが信じられないとばかりに頭を振った。
「まさか、支柱を…?」
タークス時代に見たミッドガルの図面を思い出したヒロインは愕然とした。
確かに支柱を破壊してしまえば、7番街を壊滅させられるが――
そのヒロインの考えを肯定するかのようにコルネオがにやりと笑った。
「察しがいいな。奴らが6番街にいなくてよかったぜ」
せせら笑ったコルネオの発言に、ヒロインたちは色を失った。
「まさか!私たちを潰すためだけに、7番街のひとたちまで――」
「神羅なら、やりかねないな」
クラウドが吐き捨てるように言った。
(実行部隊は――タークスね)
ヒロインは銃をきつく握り締めた。
神羅を止めるには、タークスと命の取り合いになるのは必至。
(撃てるの?私――)
ヒロインは下を向いて唇を噛んだ。
すると、エアリスがそんな心の迷いを見透かしたように、銃を握るヒロインの手に自分の手をそっと重ねた。
「大丈夫。ね?」
そのとき初めて、白くなるぐらい握る手に力を入れていたことを知り、ヒロインは堅くなった指先をゆっくりと解いた。
「ごめん…ありがとう、エアリス」
「急ごう。時間がない」
「そうね」
クラウドに促され、ヒロインたちは用のなくなったコルネオを解放し、出口に足を向けた。
「おい、お姉ちゃんたち」
「もう!私たち、急いでるの!」
つい足を止めてしまったエアリスが、頬を膨らませた。
「何だ」
クラウドが冷たく言い放つと、先程までとは打って変わり、コルネオが邪悪な笑みを浮かべた。
「俺たち悪党が何でもしゃべるのはどんなときだと思う?」
「?」
ヒロインも訳が分からず、コルネオに向き直った。
「勝利を確信したときだ」
「!」
危ない!
ヒロインの警告は悲鳴にかき消された。
突然消えた足場。
ふわりと一瞬身体が浮くような感覚の後、ヒロインの身体は岩のように落下していった。
勝ち誇って笑うコルネオの顔が、ヒロインの目に焼き付いた。
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「神羅はテロリストのアジトを潰す気だ。――7番街ごとな」
「な、7番街ごとって…」
ティファが信じられないとばかりに頭を振った。
「まさか、支柱を…?」
タークス時代に見たミッドガルの図面を思い出したヒロインは愕然とした。
確かに支柱を破壊してしまえば、7番街を壊滅させられるが――
そのヒロインの考えを肯定するかのようにコルネオがにやりと笑った。
「察しがいいな。奴らが6番街にいなくてよかったぜ」
せせら笑ったコルネオの発言に、ヒロインたちは色を失った。
「まさか!私たちを潰すためだけに、7番街のひとたちまで――」
「神羅なら、やりかねないな」
クラウドが吐き捨てるように言った。
(実行部隊は――タークスね)
ヒロインは銃をきつく握り締めた。
神羅を止めるには、タークスと命の取り合いになるのは必至。
(撃てるの?私――)
ヒロインは下を向いて唇を噛んだ。
すると、エアリスがそんな心の迷いを見透かしたように、銃を握るヒロインの手に自分の手をそっと重ねた。
「大丈夫。ね?」
そのとき初めて、白くなるぐらい握る手に力を入れていたことを知り、ヒロインは堅くなった指先をゆっくりと解いた。
「ごめん…ありがとう、エアリス」
「急ごう。時間がない」
「そうね」
クラウドに促され、ヒロインたちは用のなくなったコルネオを解放し、出口に足を向けた。
「おい、お姉ちゃんたち」
「もう!私たち、急いでるの!」
つい足を止めてしまったエアリスが、頬を膨らませた。
「何だ」
クラウドが冷たく言い放つと、先程までとは打って変わり、コルネオが邪悪な笑みを浮かべた。
「俺たち悪党が何でもしゃべるのはどんなときだと思う?」
「?」
ヒロインも訳が分からず、コルネオに向き直った。
「勝利を確信したときだ」
「!」
危ない!
ヒロインの警告は悲鳴にかき消された。
突然消えた足場。
ふわりと一瞬身体が浮くような感覚の後、ヒロインの身体は岩のように落下していった。
勝ち誇って笑うコルネオの顔が、ヒロインの目に焼き付いた。
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