2-2:崩壊
ヒロイン
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微笑ましい二人のやりとりを見ていると、エアリスが話し掛けてきた。
「久しぶりだね」
相変わらずの花の咲いたような明るい笑顔のエアリスにつられ、ヒロインも自然と笑みを浮かべていた。
「そうね…5年ぶり、か。もう、忘れられてるって思ってた」
そう冗談めかして言うと、エアリスも楽しそうに笑う。
エアリスがいるだけで柔らかくなった場の空気に身体を預け、ヒロインは緊張を解いた。
「忘れないよ。私、ずっと心配してたの…レノは何も言わなかったけど、いつも辛そうにしてたから。きっと、何かよくないこと、あったんだ、って」
ヒロインはエアリスが口にした『レノ』の名前に胸が熱くなるのを感じた。
そんな名前だけで胸を高鳴らせてしまった自分を、まるで子供のようだと思わず苦笑いを浮かべる。
会って、自分が生きていることを伝えたい。
しかし、再会が喜ばしいものにならないこともわかっていた。
今、敢えて険しい道を選ぼうとしているのだから。
「レノはヒロインのこと、今でも思ってるよ」
唐突に切り出されたエアリスの言葉で、ヒロインの心臓が、この上なく大きく拍動した。
(レノが――)
さっきまで岩のようだったタークスと対峙する決意が揺らぐ。
もし、レノと命を取り合うことになったときに引金を引けるのか。
(引いて止められるなら、引かなきゃ――)
ヒロインはそっと隠し持った銃に触れた。
そこにある無機質な道具の存在がヒロインの心を落ち着かせる。
(もう、逃げない。そう決めたんだから)
ヒロインは銃から手を放した。
それから二人はティファとクラウドの話を耳に入れながら、エアリスがクラウドに会ってからの話をしていた。
「クラウドを7番街に送るつもりでこんなトコまで来ちゃった」
悪戯っぽく笑ったエアリスは、この状況を楽しんでいるようでもあった。
お転婆なエアリスに苦笑したヒロインは、ふと気付いたことを口にした。
「そういえば、ザックスは――」
.
「久しぶりだね」
相変わらずの花の咲いたような明るい笑顔のエアリスにつられ、ヒロインも自然と笑みを浮かべていた。
「そうね…5年ぶり、か。もう、忘れられてるって思ってた」
そう冗談めかして言うと、エアリスも楽しそうに笑う。
エアリスがいるだけで柔らかくなった場の空気に身体を預け、ヒロインは緊張を解いた。
「忘れないよ。私、ずっと心配してたの…レノは何も言わなかったけど、いつも辛そうにしてたから。きっと、何かよくないこと、あったんだ、って」
ヒロインはエアリスが口にした『レノ』の名前に胸が熱くなるのを感じた。
そんな名前だけで胸を高鳴らせてしまった自分を、まるで子供のようだと思わず苦笑いを浮かべる。
会って、自分が生きていることを伝えたい。
しかし、再会が喜ばしいものにならないこともわかっていた。
今、敢えて険しい道を選ぼうとしているのだから。
「レノはヒロインのこと、今でも思ってるよ」
唐突に切り出されたエアリスの言葉で、ヒロインの心臓が、この上なく大きく拍動した。
(レノが――)
さっきまで岩のようだったタークスと対峙する決意が揺らぐ。
もし、レノと命を取り合うことになったときに引金を引けるのか。
(引いて止められるなら、引かなきゃ――)
ヒロインはそっと隠し持った銃に触れた。
そこにある無機質な道具の存在がヒロインの心を落ち着かせる。
(もう、逃げない。そう決めたんだから)
ヒロインは銃から手を放した。
それから二人はティファとクラウドの話を耳に入れながら、エアリスがクラウドに会ってからの話をしていた。
「クラウドを7番街に送るつもりでこんなトコまで来ちゃった」
悪戯っぽく笑ったエアリスは、この状況を楽しんでいるようでもあった。
お転婆なエアリスに苦笑したヒロインは、ふと気付いたことを口にした。
「そういえば、ザックスは――」
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