2-2:崩壊
ヒロイン
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「エアリス、どうしてこんな所に――」
最も縁がない場所での再会に、ヒロインは戸惑いを隠せない。
「ちょっと、理由があって――あ、あなたがティファさん?」
一歩引いてヒロインの後ろに隠れるようにしていたティファに視線が集まった。
「え、わ、私?」
突然話を振られたティファが、ヒロイン以上に戸惑った表情を見せた。
「ティファのことも知ってるの?」
ますますわけがわからない。
ヒロインは首を傾げた。
「ううん、違うの。用事があるのは――あ、クラウド!」
「「クラウド!?」」
ヒロインとティファは飛び上がるぐらい驚いて、エアリスの視線を追った。
(確かここ、男は入れないんじゃ…)
ヒロインの疑問はすぐに解決した。
物陰で何やら人影が動いたので、ヒロインは目を凝らしてそちらを見た。
現れたのは、女性にしてはがっちりした体付きの紫のドレスを纏った女性。
ブロンドの髪にほっそりした輪郭。
顔を背け、長い髪で顔を隠してはいるが、どこかで――
「く、クラウド…?」
ティファの口から出た信じられない名前に、ヒロインは呆気に取られ、ぽかんと口を開けた。
どうして女装なんて――
混乱するヒロインを余所に、ティファがクラウドに駆け寄った。
「よかった…」
ほっと胸を撫で下ろしたティファの表情が、はた目にわかるほど安らいだものになった。
そんなティファを見て、ヒロインも身体に入っていた力が抜けるのを感じた。
二人の話から、ティファを追い掛けてクラウドがここまでやってきたことがわかり、ヒロインは二人の邪魔をしないよう少し離れて立った。
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最も縁がない場所での再会に、ヒロインは戸惑いを隠せない。
「ちょっと、理由があって――あ、あなたがティファさん?」
一歩引いてヒロインの後ろに隠れるようにしていたティファに視線が集まった。
「え、わ、私?」
突然話を振られたティファが、ヒロイン以上に戸惑った表情を見せた。
「ティファのことも知ってるの?」
ますますわけがわからない。
ヒロインは首を傾げた。
「ううん、違うの。用事があるのは――あ、クラウド!」
「「クラウド!?」」
ヒロインとティファは飛び上がるぐらい驚いて、エアリスの視線を追った。
(確かここ、男は入れないんじゃ…)
ヒロインの疑問はすぐに解決した。
物陰で何やら人影が動いたので、ヒロインは目を凝らしてそちらを見た。
現れたのは、女性にしてはがっちりした体付きの紫のドレスを纏った女性。
ブロンドの髪にほっそりした輪郭。
顔を背け、長い髪で顔を隠してはいるが、どこかで――
「く、クラウド…?」
ティファの口から出た信じられない名前に、ヒロインは呆気に取られ、ぽかんと口を開けた。
どうして女装なんて――
混乱するヒロインを余所に、ティファがクラウドに駆け寄った。
「よかった…」
ほっと胸を撫で下ろしたティファの表情が、はた目にわかるほど安らいだものになった。
そんなティファを見て、ヒロインも身体に入っていた力が抜けるのを感じた。
二人の話から、ティファを追い掛けてクラウドがここまでやってきたことがわかり、ヒロインは二人の邪魔をしないよう少し離れて立った。
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