2-2:崩壊
ヒロイン
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コルネオの屋敷の前に立ち、相変わらず悪趣味だとヒロインは毒づいた。
門番の舐め回すような視線に嫌悪しつつも、ヒロインは不快感に堪えて屋敷に足を踏み入れた。
タークス時代に訪れたときは、危ないからとレノに止められたので、中に入るのは今回が初めてだった。
そのときは何故タークスなのに危険なのか疑問だった。
しかし、ルードから「好色なコルネオにヒロインを見せたくなかったんだろう。レノはそういう奴だ」と聞かされ、レノの気遣いがうれしかったのを思い出し、自然と頬が弛んだ。
「ヒロイン、大丈夫なの…?」
薄暗い上に、怪しい器具の置かれた地下室に通され、ティファが不安げに辺りを見回していた。
(そういえば、性癖が異常だってルードが言ってたっけ)
どう考えてもティファを安心させるような情報が出てこず、ヒロインは頬を掻いた。
「んー、たぶん大丈夫よ。ティファ、強いじゃない」
ヒロインはティファを元気づけようと、片目を瞑りながら拳を握ってみせた。
ティファには武術の心得がある。
そこらのチンピラより遥かに強い。
「うん…そうね」
それでも不安そうではあったが、ティファは笑みを浮かべた。
そっとティファから視線を外したヒロインは、目を伏せて小さく息を吐いた。
いざとなったらティファの代わりに――
タークスが何を企んでいるのか知るためなら、手段は選ばない。
今までずっと、こうやってきたのだから。
再び視線を上げたヒロインに迷いはなかった。
「しばらくここで待っているように」
上方から聞こえてきた男の声にはっとし、ヒロインは軽く身体を斜に構えた。
「もう!嫌になっちゃうわ!」
聞いたことがある、懐かしい声――
「エアリス!?」
「ヒロイン!」
二人同時に声を発した。
まさか会えると思ってなかった人との再会に、ヒロインは大きな目をさらに大きくした。
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門番の舐め回すような視線に嫌悪しつつも、ヒロインは不快感に堪えて屋敷に足を踏み入れた。
タークス時代に訪れたときは、危ないからとレノに止められたので、中に入るのは今回が初めてだった。
そのときは何故タークスなのに危険なのか疑問だった。
しかし、ルードから「好色なコルネオにヒロインを見せたくなかったんだろう。レノはそういう奴だ」と聞かされ、レノの気遣いがうれしかったのを思い出し、自然と頬が弛んだ。
「ヒロイン、大丈夫なの…?」
薄暗い上に、怪しい器具の置かれた地下室に通され、ティファが不安げに辺りを見回していた。
(そういえば、性癖が異常だってルードが言ってたっけ)
どう考えてもティファを安心させるような情報が出てこず、ヒロインは頬を掻いた。
「んー、たぶん大丈夫よ。ティファ、強いじゃない」
ヒロインはティファを元気づけようと、片目を瞑りながら拳を握ってみせた。
ティファには武術の心得がある。
そこらのチンピラより遥かに強い。
「うん…そうね」
それでも不安そうではあったが、ティファは笑みを浮かべた。
そっとティファから視線を外したヒロインは、目を伏せて小さく息を吐いた。
いざとなったらティファの代わりに――
タークスが何を企んでいるのか知るためなら、手段は選ばない。
今までずっと、こうやってきたのだから。
再び視線を上げたヒロインに迷いはなかった。
「しばらくここで待っているように」
上方から聞こえてきた男の声にはっとし、ヒロインは軽く身体を斜に構えた。
「もう!嫌になっちゃうわ!」
聞いたことがある、懐かしい声――
「エアリス!?」
「ヒロイン!」
二人同時に声を発した。
まさか会えると思ってなかった人との再会に、ヒロインは大きな目をさらに大きくした。
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