2-1:邂逅
ヒロイン
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レノたちがプレート下の支柱に着く頃には、先に出発していた特殊工作兵たちが戦闘を繰り広げていた。
ある程度の抵抗は予想していたが、そのレノの予想以上に支柱の制圧に手間取っているようだった。
螺旋階段のそこかしこに負傷したり既に息絶えた特殊工作兵たちがいる。
レノは腑甲斐ない兵に溜息をつきながら、目指すコンピュータのあるフロアに視線を落とした。
「あれは…」
上空からでもそれと分かる大剣を抜いて戦う青年。
確かクラウドとか言ったか。
どうやら戦いに関して素人と言うわけではないらしい。
他にもテロリストと思われる数人が特殊工作兵に対して善戦していた。
久しぶりに骨がありそうな相手に巡り合い、レノの目が好戦的にぎらつく。
(楽しませてくれそうだな)
赤い舌をちろりと出して舌なめずりしたレノは、操縦士に少し高度を下げるよう言った。
「まさか、飛び降りる気か!?」
正気とは思えない部下の発言に、ツォンが目を剥く。
「ご丁寧に下から上がって行ったんじゃ時間も掛かるし、あいつらに迎え撃たれますからね」
奇襲が一番手っ取り早い。
悪戯っぽく笑ったレノは、ヘリの扉に手を掛けた。
風圧で重くなった扉を力で開け放つ。
それと同時にすさまじい勢いの風が流れ込んできた。
腕で顔を庇いながら、眼下を見る。
「爆発前にちゃんと拾ってくださいよ」
レノは背後を振り返り笑うと、中空に飛び出した。
風を受けてレノの後ろ髪がたなびく。
それが赤い線を描いた。
くすんだスラムに映える鮮やかな赤。
それは必死で戦う誰の目にも映ることはなかった。
既に高度を下げていたこともあり、レノは難なく着地を決めた。
「作業終了」
そのままコンピュータに近づくと、レノは素早く爆破コードを入力した。
「解除しなくちゃ!クラウド、バレット!お願い!」
テロリストの一味だろうか、女性の声に気付き、レノは振り返るとにやりと笑った。
「そういうわけにはいかないぞ、と」
「レノ…?どうして――」
一番聞きたかった声。
レノの笑いが凍り付いた。
To be Continued...
2006/07/09
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ある程度の抵抗は予想していたが、そのレノの予想以上に支柱の制圧に手間取っているようだった。
螺旋階段のそこかしこに負傷したり既に息絶えた特殊工作兵たちがいる。
レノは腑甲斐ない兵に溜息をつきながら、目指すコンピュータのあるフロアに視線を落とした。
「あれは…」
上空からでもそれと分かる大剣を抜いて戦う青年。
確かクラウドとか言ったか。
どうやら戦いに関して素人と言うわけではないらしい。
他にもテロリストと思われる数人が特殊工作兵に対して善戦していた。
久しぶりに骨がありそうな相手に巡り合い、レノの目が好戦的にぎらつく。
(楽しませてくれそうだな)
赤い舌をちろりと出して舌なめずりしたレノは、操縦士に少し高度を下げるよう言った。
「まさか、飛び降りる気か!?」
正気とは思えない部下の発言に、ツォンが目を剥く。
「ご丁寧に下から上がって行ったんじゃ時間も掛かるし、あいつらに迎え撃たれますからね」
奇襲が一番手っ取り早い。
悪戯っぽく笑ったレノは、ヘリの扉に手を掛けた。
風圧で重くなった扉を力で開け放つ。
それと同時にすさまじい勢いの風が流れ込んできた。
腕で顔を庇いながら、眼下を見る。
「爆発前にちゃんと拾ってくださいよ」
レノは背後を振り返り笑うと、中空に飛び出した。
風を受けてレノの後ろ髪がたなびく。
それが赤い線を描いた。
くすんだスラムに映える鮮やかな赤。
それは必死で戦う誰の目にも映ることはなかった。
既に高度を下げていたこともあり、レノは難なく着地を決めた。
「作業終了」
そのままコンピュータに近づくと、レノは素早く爆破コードを入力した。
「解除しなくちゃ!クラウド、バレット!お願い!」
テロリストの一味だろうか、女性の声に気付き、レノは振り返るとにやりと笑った。
「そういうわけにはいかないぞ、と」
「レノ…?どうして――」
一番聞きたかった声。
レノの笑いが凍り付いた。
To be Continued...
2006/07/09
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