2-1:邂逅
ヒロイン
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コルネオはすぐに情報を寄越した。
テロリストは七番街に潜伏していると。
治安維持部門が直ちにテロリストを一網打尽にする計画を練り、実行部隊としてタークスに命令が下りてきた。
待機命令が出ていたため、またしても仮眠室のベッドで寝ていたレノにも任務が与えられた。
「支柱の爆破コードの入力ですか」
治安維持部門からの命令書を手に取ったレノの顔が曇る。
七番街のプレートを支える柱を吹き飛ばし、スラムに住むテロリストを潰す作戦。
テロリストを倒すためだけに、七番街の人々を犠牲にするという。
いかにも大雑把なあのおっさんが考えそうな陳腐な作戦だとレノは鼻で笑った。
しかし、人が何人死のうとレノの知ったことではない。
爆破コードを頭に叩き込み、レノは翌日の作戦決行時間が来るのを待った。
翌日。
まだ日も上らないうちからヘリポートは大勢の特殊工作兵たちが所狭しと整列していた。
夜の静寂を切り裂くヘリのプロペラ音に混ざり、治安維持部門統括ハイデッカーの濁声が響く。
レノは少し離れた場所に立ち、全くそちらに関心を払わなかった。
耳障りなだけで、さして中身のある話ではない。
茶番劇にしか見えない決起集会は、さっさと任務を終えて休みたいレノにとっては苦痛以外の何物でもなかった。
「さぁ行ってこい!」
タバコを3本吸い終わったとき、やっと待ちに待った言葉が発せられた。
先行部隊を乗せたヘリが上空に上がるのを待ち、レノは重くなった腰を上げてツォンと共にタークス用の小型ヘリに乗り込んだ。
「相変わらず話長かったっスね」
座り心地の悪い座席に身体を投げ出すように座り、レノは隣に座るツォンに話し掛けた。
緊張感の欠けらもないレノを戒めるようにツォンが難しい顔を作った。
「レノ、今日の作戦に失敗は許されないんだぞ」
「わかってますよ、と」
レノは肩を竦めると、ヘリの小窓から見える朝焼けに染まったミッドガルを見下ろした。
(まったく…神経質すぎるぞ、と)
あのハイデッカーと足して2で割ればちょうどいいと思ったが、口には出さなかった。
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テロリストは七番街に潜伏していると。
治安維持部門が直ちにテロリストを一網打尽にする計画を練り、実行部隊としてタークスに命令が下りてきた。
待機命令が出ていたため、またしても仮眠室のベッドで寝ていたレノにも任務が与えられた。
「支柱の爆破コードの入力ですか」
治安維持部門からの命令書を手に取ったレノの顔が曇る。
七番街のプレートを支える柱を吹き飛ばし、スラムに住むテロリストを潰す作戦。
テロリストを倒すためだけに、七番街の人々を犠牲にするという。
いかにも大雑把なあのおっさんが考えそうな陳腐な作戦だとレノは鼻で笑った。
しかし、人が何人死のうとレノの知ったことではない。
爆破コードを頭に叩き込み、レノは翌日の作戦決行時間が来るのを待った。
翌日。
まだ日も上らないうちからヘリポートは大勢の特殊工作兵たちが所狭しと整列していた。
夜の静寂を切り裂くヘリのプロペラ音に混ざり、治安維持部門統括ハイデッカーの濁声が響く。
レノは少し離れた場所に立ち、全くそちらに関心を払わなかった。
耳障りなだけで、さして中身のある話ではない。
茶番劇にしか見えない決起集会は、さっさと任務を終えて休みたいレノにとっては苦痛以外の何物でもなかった。
「さぁ行ってこい!」
タバコを3本吸い終わったとき、やっと待ちに待った言葉が発せられた。
先行部隊を乗せたヘリが上空に上がるのを待ち、レノは重くなった腰を上げてツォンと共にタークス用の小型ヘリに乗り込んだ。
「相変わらず話長かったっスね」
座り心地の悪い座席に身体を投げ出すように座り、レノは隣に座るツォンに話し掛けた。
緊張感の欠けらもないレノを戒めるようにツォンが難しい顔を作った。
「レノ、今日の作戦に失敗は許されないんだぞ」
「わかってますよ、と」
レノは肩を竦めると、ヘリの小窓から見える朝焼けに染まったミッドガルを見下ろした。
(まったく…神経質すぎるぞ、と)
あのハイデッカーと足して2で割ればちょうどいいと思ったが、口には出さなかった。
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