2-1:邂逅
ヒロイン
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
コルネオの屋敷はウォールマーケットの最奥にある。
自分を六番街のドンだと豪語するコルネオ。
神羅側からすれば泳がせてやっているわけだが、それでも堂々と屋敷を構えるその神経の図太さにレノは感心する。
いつ来ても悪趣味な造りに辟易しながら、掴み掛かろうとしてきた門番を無言で睨み付けると、レノは中に踏み込んだ。
「おい、お前!」
レノに気付いた数人の男たちが振り返り、気色ばんだ。
「誰に口きいてるんだ、と」
下っぱに用はない。
レノはコルネオを呼んでこいと、威圧的な態度で命令した。
格の違いを見せ付けられた男たちが後退し始める。
しかし、一向にコルネオを呼びに行く様子はない。
苛立たしげに舌打ちすると、レノは一歩踏み出しロッドを抜いた。
「おい、聞こえてるなら――」
レノがそう凄むと、ようやくまろぶように男が一人エントランスの階段を上っていった。
遅いぞ、と。
舌打ちと共に不満を口の中で転がし、レノはロッドをしまった。
「やぁやぁこれはタークスの――」
数分と待たず降ってきた上方からの声。
視線だけ動かしたレノの目が細くなった。
「コルネオはどうした?」
揉み手でも始めそうな腰の低い男がこちらに向かって歩いてくる。
お前に用はないと言わんばかりのレノの視線を受けながらも、男は作り笑いを崩さない。
「コルネオ様はただ今お楽しみ中でして、ご用件なら私が伺います」
あんな男に抱かれる女の気が知れない。
男の余計な一言で気分を害したレノは、テロリストのアジトを早急に探るよう言った。
失敗すれば、ドンの一物をこっぱ微塵に吹き飛ばすという脅し付きで。
深々と頭を垂れる男を横目で見、レノはコルネオの屋敷を出た。
.
自分を六番街のドンだと豪語するコルネオ。
神羅側からすれば泳がせてやっているわけだが、それでも堂々と屋敷を構えるその神経の図太さにレノは感心する。
いつ来ても悪趣味な造りに辟易しながら、掴み掛かろうとしてきた門番を無言で睨み付けると、レノは中に踏み込んだ。
「おい、お前!」
レノに気付いた数人の男たちが振り返り、気色ばんだ。
「誰に口きいてるんだ、と」
下っぱに用はない。
レノはコルネオを呼んでこいと、威圧的な態度で命令した。
格の違いを見せ付けられた男たちが後退し始める。
しかし、一向にコルネオを呼びに行く様子はない。
苛立たしげに舌打ちすると、レノは一歩踏み出しロッドを抜いた。
「おい、聞こえてるなら――」
レノがそう凄むと、ようやくまろぶように男が一人エントランスの階段を上っていった。
遅いぞ、と。
舌打ちと共に不満を口の中で転がし、レノはロッドをしまった。
「やぁやぁこれはタークスの――」
数分と待たず降ってきた上方からの声。
視線だけ動かしたレノの目が細くなった。
「コルネオはどうした?」
揉み手でも始めそうな腰の低い男がこちらに向かって歩いてくる。
お前に用はないと言わんばかりのレノの視線を受けながらも、男は作り笑いを崩さない。
「コルネオ様はただ今お楽しみ中でして、ご用件なら私が伺います」
あんな男に抱かれる女の気が知れない。
男の余計な一言で気分を害したレノは、テロリストのアジトを早急に探るよう言った。
失敗すれば、ドンの一物をこっぱ微塵に吹き飛ばすという脅し付きで。
深々と頭を垂れる男を横目で見、レノはコルネオの屋敷を出た。
.